面白い!と思い出すと止らない。
次々シリーズもの(?)を買ってしまうのが私の悪癖でもある。

こいつもたった5年ほど前の本なのに在庫無しとか絶版だとかで古本屋で入手。
千円少々…まあ定価の半額ってとこかな。
古本屋はいいけど、郵便局にいちいちいくのがちょっと面倒くさいと言えば面倒くさい…でも郵便局が(手数料が120円に上がった今でも)一番安いんだよね。

さてと。

文字通りロンドンを歩き回る路上観察者である。
2001年9月半ばから10月初旬まで、でも、もう寒いようだ。
メキシコ湾流もさほどのものではないのか。
行った事がないからわからんが、話に聞くと結構寒いとの事。(冬場は凍るとの事)

マンホールの写真が多いのは著者の面目躍如であろう。ほかにも石炭蓋(石炭貯蔵庫に通じるようだ)やら橋の飾り、松明消し、靴の底の泥落しやベンチの飾り…とよくまあこういうものを見つけるよな、特殊なレーダーみたいな目になっているのだろうと感心しつつうずうずする。
私も旅に出たときは、より一層こういうものに気をつけて見なくちゃ!と決意しているのだ。
そう。
けっこーへんなモノに目が行く、密かに受ける…が私。
と言っても家族も似たり寄ったりなのできっとこれはDNAのなせる業だと思う。
そう思えば諦めもつく(?)というもの(笑)

◆英国人は雨が降っても傘を差さない…?
でも女性は霧雨でもさしていたという著者の観察である。
こうもり傘といえば英国人には携帯必須のブツではなかったろうか?それに雨を我慢してどうするんだ?風邪を引くだけバカらしいと思うんだけどな。(しかも最近は、五条大橋の牛若丸・弁慶像すら溶かすような酸性雨だし)
ただ、小説なんぞを読むと、ヨーロッパでは雨は帽子で避けていたのかも?と思うけれど。

◆電車で寝込む英国人
電車などの乗り物で寝るのは日本人だけ、と私も聞いたことがある。
外国だとそんなぶっそーな真似は絶対しない・できないんだそうだ。
凶悪犯罪が増えたとは言え、日本はまだまだ平和なのかも。
寝ている人からモノを盗むとか、痴漢とか、置き引きとかぐらいやもんな?
どっちかというと、酔ったサラリーマンが終点まで乗り過ごして家に帰れず一夜を明かす…という話のほうが多そうだ。

◆2001年当時であちこちでスターバックス・カフェのお世話になる著者。
ほかにもイタリア系カフェ(スタバはアメリカだけど、出しているものが…と言う意味で)が目白押しで増えているらしい。
歩き回る旅人には好都合だそうだ。
ちょっとファーストフードっぽい匂いもしないではないが、使い慣れた・飲みなれた・居心地の判る場所が外国にあるとほっとするのは判る。

ジオラマ風に名所(ロンドンブリッジとかネルソンの塔とかバッキンガム宮殿とか)をひとまとめにしたオモチャ風みやげ物は面白そう。
でもメイド・イン・チャイナ(笑)
名所図会風に昔作られたみやげ物はメイド・イン・ジャパン。
そういう智恵というか工夫と言うか…は輸入でええわけね?
(確かに日本的というか中国風というか…東洋風だよね発想は)

ところでこの著者であるが。
とりあえず、足で稼ぐ、という旅行姿勢はすばらしいと思うのだけど(私も腸障害がなければ実践するところだ)食べるものが…牛乳好きはいいとして、甘いものや寒い時に冷たいもので済ましてしまえるのが驚異である。
私は我慢できないなぁ。

ISBN:4487796857 単行本 林 丈二 東京書籍 2002/05 ¥2,100

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