可愛らしい装丁なのにレビューが出ないのは残念。
ほんの15年程前の本なのにもう在庫もないと仰る。
…ので、古本屋で入手。
送料ほかで千円少々也。

裏表紙だけど、「ピカソ猫」の写真あリ。
ピカソ?と思ったけど…なるほど、と納得。

著者は路上観察者である。
前に読んだ「犬はどこ?」「猫はどこ?」の写真も文章もとても気に入ったので、路上観察の本を探したら数冊出てきた。
其の一冊がこれ。
だがどれもこれも絶版。
どれもこれも古本屋で漁るしかない。
どれもこれも…まあまあな値段で有った。(ラッキー♪)
でも文庫本はなかなかないんだね…何でだろう?

1日1万3千から3万歩ぐらいを歩き回る著者。
ホテルは1泊乃至2泊でどんどん普通列車やバスなどで移動をする。
ひと月でフランスをぐるうり一周、駆け足旅。
だけど、見る対象が面白い。
良くある観光対象物だけではなく(それもあるが)郵便配達員が30年ばかしかけて石を拾って作ったシュバルの城とか、教会へ行ってもガーゴイルとか変わった部分の装飾ばかりに目が行っている。
町中に残る足の泥取りとか馬車の車輪避けだとか……まあ変わった対象物を愛でるのが、なんだか私の好みにも合致するみたい。
楽しい。
写真も(モノクロ主体だけど)多いし、ほんまに変わっているものが多くて楽しい。
愉快。

列車などに乗ったとき、またホテルで早朝うつらうつらしているとき、糞刻みで出来事をメモしているなんてところも面白い広だなぁと思う。
何時何分、牛が…
何時何分、ピッピー(合図の笛)で列車発車……とか。

何時何分、ピーピーの声
何時何分、ポッポーの声
…とか、これ全部鳥の声だったりする(笑)
ベッドに寝転びながらメモを取りながら聞いているのかな?

著書をみるとこの人はマンホールに関しても一家言有るようだけど、さすがにマンホールには興味が無いのでそっちは捜さない。

ISBN:4331504123 単行本 林 丈二 廣済堂出版 1993/07 ¥2,050

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