世界のイスラムジョーク集 (中公文庫 は 56-1)
2007年10月6日 読書
笑って済ませる単なるジョーク集ではないのだった。
イスラムに対する偏見(イスラム=テロ)を少しでも払拭して欲しいとの願いを込めて書かれた本である。
だから、ジョークだけではなく、現在のイスラム情勢とかなんでテロが起こっているのかとか、ユダヤ人やキリスト教徒との関係などいろいろ注釈が綴られている。
もしかしたら、注釈のほうが多いかも知れぬ。
でも確かに、イスラムのジョークは珍しいので読むのも新鮮だ。
そしてどこの国でも"けなされ役"というものが必要なように、ここでもそれははっきりとしている。
すなわちトルコだとか、ユダヤ人だとか。
前者はバカ扱い。
後者は…ケチとか、まあねぇ、確執が長いし。
でもね。
報復に報復ではどうしようもない。
アラブなどに行くと「日本はなぜ原爆を落としたアメリカを許す(同盟している)のか?」と言われるらしい。
が、ケンカにケンカで返しては共に疲弊するばかり。
だから日本は経済でアメリカに勝とうとしたんだよね、高度成長の原動力はそこにもある。
すなわち「アメリカに追いつけ・追い越せ」
経済で勝とうとした。
ほかの分野で負かしてやろうとした。
そう思うんだけど。
9・11ですっかり被害者としてどんな報復をやってもいい、みたいな雰囲気をもってきたアメリカ。
彼らはベトナム戦争で自分達がどのように戦いどのように敗れたか忘れている。
忘れようとしている。
今日、10月6日に枯葉剤でシャム双生児として生まれてきたベトナムのべトちゃんが其の命を終えた。
そういうことも、いまなお苦しんでいる人がいることをアメリカは見ないふりをするか。
原爆だって、ベトナム戦争だって、まだまだその"ツケ"は大きいのに。
本文中に、パレスチナの子供とイスラエルの子供の話が載っていた。
どちらもがテロや無差別攻撃で親を亡くし、其の瞳は復讐に燃えていると。
そんなことの為に生まれてきたんじゃないだろうに。
自爆テロを"カミカゼ"と呼んでいるらしいと、聞いた事がある。
冗談ではない。
ご免だ。
ちっともいいことじゃない、そんな伝播は。
ナスレッディン・ホジャという日本で言うと一休さんみたいな人が出てくる笑い話(とんち話)は確か平凡社の東洋文庫か何かに収められていたと思うけど(学生時代に読んだので記憶はおぼろげ。今調べる気力なし)(笑)それがちょこちょこ出てくる。
懐かしい。
ISBN:412204832X 文庫 早坂 隆 中央公論新社 2007/03 ¥660
イスラムに対する偏見(イスラム=テロ)を少しでも払拭して欲しいとの願いを込めて書かれた本である。
だから、ジョークだけではなく、現在のイスラム情勢とかなんでテロが起こっているのかとか、ユダヤ人やキリスト教徒との関係などいろいろ注釈が綴られている。
もしかしたら、注釈のほうが多いかも知れぬ。
でも確かに、イスラムのジョークは珍しいので読むのも新鮮だ。
そしてどこの国でも"けなされ役"というものが必要なように、ここでもそれははっきりとしている。
すなわちトルコだとか、ユダヤ人だとか。
前者はバカ扱い。
後者は…ケチとか、まあねぇ、確執が長いし。
でもね。
報復に報復ではどうしようもない。
アラブなどに行くと「日本はなぜ原爆を落としたアメリカを許す(同盟している)のか?」と言われるらしい。
が、ケンカにケンカで返しては共に疲弊するばかり。
だから日本は経済でアメリカに勝とうとしたんだよね、高度成長の原動力はそこにもある。
すなわち「アメリカに追いつけ・追い越せ」
経済で勝とうとした。
ほかの分野で負かしてやろうとした。
そう思うんだけど。
9・11ですっかり被害者としてどんな報復をやってもいい、みたいな雰囲気をもってきたアメリカ。
彼らはベトナム戦争で自分達がどのように戦いどのように敗れたか忘れている。
忘れようとしている。
今日、10月6日に枯葉剤でシャム双生児として生まれてきたベトナムのべトちゃんが其の命を終えた。
そういうことも、いまなお苦しんでいる人がいることをアメリカは見ないふりをするか。
原爆だって、ベトナム戦争だって、まだまだその"ツケ"は大きいのに。
本文中に、パレスチナの子供とイスラエルの子供の話が載っていた。
どちらもがテロや無差別攻撃で親を亡くし、其の瞳は復讐に燃えていると。
そんなことの為に生まれてきたんじゃないだろうに。
自爆テロを"カミカゼ"と呼んでいるらしいと、聞いた事がある。
冗談ではない。
ご免だ。
ちっともいいことじゃない、そんな伝播は。
ナスレッディン・ホジャという日本で言うと一休さんみたいな人が出てくる笑い話(とんち話)は確か平凡社の東洋文庫か何かに収められていたと思うけど(学生時代に読んだので記憶はおぼろげ。今調べる気力なし)(笑)それがちょこちょこ出てくる。
懐かしい。
ISBN:412204832X 文庫 早坂 隆 中央公論新社 2007/03 ¥660
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