カメラ病に罹っているのが著者である。
この人の名前は"路上観察者"としても有名だ(と思う)が、カメラオタク故に路上観察者として成り立つんだと私なんぞは思うわけである。

「最近のカメラには、魅力を感じなくなった。」

それはなんとな〜くだけど判る。
ちょっと対象物が違うけど、判る気がする。
デジカメは、一ついいのを、そしてもうひとつ携帯用でも持ったら、二台目は要らない。
そう思ってしまう気持ちが私もある。
勿論、新しいのが出たら「へぇ〜」っとカメラ店へ行ったときには触ってみたりもするが、欲しいとは思わない。
不思議なことに。

「誰が撮っても綺麗に写る」
まさしく!
今の日本のアマチュアカメラマンというか写真愛好家がど〜んと増えたのはこれのせいじゃないかな?と思う。
デジカメは…まず失敗が無い。
オートフォーカスでも、マニュアルで絞りやシャッタースピードをいろいろ考えて面白がって撮っていたフィルムカメラよりも、もっとオートになってしまった…いまのデジカメ。

マニュアルで撮ればいいやん?
と思うかもしれないが、なんかね…そうさせない雰囲気がヤツラにはあるのだ。
"誰が撮っても綺麗に撮れる"
それが売りやもんなぁ〜。


では、昔のマニュアルカメラとかは?
となるのだが…いいねぇ。
財力が及ばないのと、もって出る機会が(多分)少ないだろうから、もっていても宝の持ち腐れになるかなか?とか思うので買わないけど。(買えないけど)

父親が若いときに使っていた、ミノルタのマニュアルカメラは完璧に潰れているが、治せないことは無いのではないか?と素人考えでは思う。
だけど、一度カメラ店から「無理」と返品を喰らっているのと、めんどくさ〜い、という自分の無精からそのまま箪笥に仕舞いこんである。
父さんゴメンよ、と"時々"思いはするのだが……。

最近のカメラは駄目、ということで、ではどんなのがいいのか?
となると。
いかにも金属!
というのが著者は好きらしい……マニアってこういうの好きだよね。
そういう意味では私はオタクでもマニアでもない。
別に金属にこだわりゃしない。
逆に重い金属はちょっと…の部類かもしれない。(となると、軽い昔のマニュアルカメラが良いのかもしれない)

けど、そこまで拘らないのが私。
ただ、カメラはやっぱり好きなので、こういうマニアな人のこだわりは、こうして本で読んでいると楽しいのだ。
イや〜実に、楽しい。
他人の病気度ぐあいを傍から見るのは、ほんまにな。

ただ問題は…用具・器具がようわからんってことかな。
だって私そこまでのめり込んでない(勉強してない)もん。(笑)


ISBN:4817900083 単行本 赤瀬川 原平 日本カメラ社 1997/03 ¥2,090

コメント

nophoto
睡蓮
2007年10月6日10:00

デジカメ業界も画素数競争がそろそろ下火になりそうな気配ですよ。
ついこの前は500、600万画素がトップクラスだったのに、
最近出たのじゃ、1000万画素超が当たり前になってきましたからね。
そんなカメラで撮った日にゃ、1枚当たりの画像の重さがどれぐらいになるやら。
パソコンのメモリやHDを買い換えたり、etc・・
カメラ1台買い換えることに伴う余波が計り知れず、ってことになりますし。
ネットでブログやHPにアップする程度の大きさなら、5・600万画素もあれば十分。
自分の使い方に合わせてカメラを選ぶ・・という知恵というか理性が付いてきたんでしょう。
カメラ屋に踊らされてはいけない!

で、最近はまたデジカメしか知らなかった若い女の子が、フィルムのマニュアルカメラで撮るのがオシャレってなってるんですって。
それもなぁ・・・う〜ん。(^^;

翠雲
翠雲
2007年10月6日11:23

おしゃれ…はいいけどちゃんと撮れるんだろうか?
っていうのは余計なお世話?
まあボディの軽いのは私も好むところですが。(年年歳歳体力がなくなっている身としては)

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