日本人の原点…というのは煽りすぎだろうが、衛生状態も悪く子供の死亡率も高かった昔(この場合は江戸時代)以下にして人々は、庶民は子供を守り育てしつけたか…というのを書いたのがこの本である。

オーストリーのマリア・テレジア女帝も十数人だかの子供を生んだが(しかも君主としての政務の合間だ、すげーすげー)半分も育たなかったんじゃなかったかな?
ま、ヨーロッパというところは、其の華やかで煌びやかな外見とかイメージに反してかなり汚かった(ベルサイユ宮殿にトイレがないという話は有名)し衛生観念も未発達だったから仕方がないとして(?)日本はわりにきれいだった…ハズ。
お風呂も好きだし、無けりゃ行水はするし、ただ病気と言うものに関してはまだまだ呪術が大手を振っていたからなぁ。
病気にかかったら、助かる確率は少なかったかもしれぬ。

子供の七五三なども厄払い。或いは子供が「ここまで育った!」というお祝いの意味が大きい。
呪術的といわれればそれまでだが、「南総里見八犬伝」の犬塚信乃なんかも、小さい時は女の子として育てられていた。
漫画「百鬼夜行抄」でも、主人公の律は男の子なのに女の子の衣裳(着物)で育てられたが、その理由は「丈夫に育つから」
このように、呪術的な厄払い、ワルイモノを祓う、という思想は、現代日本でも充分「認証」されていることである。
別に驚くことではないのだろう。

…というわけで、ちんたらつらつら読んでいるのでまだまだ序章なんである。
(だからあまり書くことも無いのだった)

ISBN:4396110685 新書 中江 克己 祥伝社 2007/04 ¥777

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