暗殺国家ロシア―リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望
2007年8月9日 読書 コメント (2)
アンナ・ポリトコフスカヤ……女性ジャーナリスト
サーシャ・リトヴィネンコ……元KGB、後英国へ亡命
どちらもが、去年の秋に命を落とした。
直接手を下したかどうかは別である。
だが「彼がその意思を持たなければ、一体誰がロシアでそんなことが出来るのか?」
と言われるように、彼がこそがその責任を負わねばならないのかもしれない。
…というか。
私は懐疑的に文章を読むほうだけど(その反面単純で信じ易くもあるが)読めば読むほど「ふぅむ、そうかも」と思いが濃くなってゆく。
ロシアの大統領。
酷薄な容貌、情の薄い目。
顔で判断するな!と怒る人には、30才にもになったら人間は自分の顔に責任を持つものだ、ということを言おうか。
人間は、自分で自分の顔を作るものだ。
ましてや、彼は30歳なんてとっくに越しているでしょ?
アンナの暗殺後、リトヴィネンコの暗殺があって、一気に吹き上げたロシアの暗黒劇。
政敵を暗殺するなんて…
「そんなことが1978年のマルコフ事件が最後だ!」なんていわれてもなぁ。
「やってたんか!(やっぱり!)」
と突っ込むしかないやんか。
それにその後も延々と続いてきたことは、ちょっと本を読めば判る。
鉄のカーテンの裏で一体どんなことが行われてきたのか。
西側諸国のプロバガンダではなく、推測される…つうか、そんなんちょっと考えたらめっちゃーあやしいやんか、と突っ込めてしまう。
アンナの手記とか話とか、リトヴィネンコの話とか、あれこれ読んで、今度のこの本は日本人が書いたもので、ロシア音痴(当然私もだが)の頭でも思考がついてゆけるようにと配慮されている。
リトヴィネンコを殺した"小さな核爆弾"の軌跡は、半減期で減ってゆく悠長な物質だから、その後を追うのはたやすいらしい。
よくテレビのドキュメントでひき逃げ犯人を科研の見つけ出した証拠をもって警察が追う、追い詰める、という話をやる。
あれを見ていると、どんな小さな痕跡でも、加害車両には発見されるのだ。
本当にすごい。
何が何でも見つけると言う科研の執念もすごいけど、「被害者はコイツが犯人だと、仇を討ってくれと、訴えているんだ。」という言葉には、何度聞いても背筋をただす。
そうなんだよねー人は命を賭けて、何かをするときがある。
それはこんな風にも現れるんだよなーと思ってしまうのだ。
ロシア、旗色悪し。
つうか、体質、変わらんよな。むしろもっと悪くなってる。
ほとんど専制国家。
「イシュー」で読んだ警察国家・英国と張り合ってるみたいだ。
(でも意見が言えるだけ、言っても殺されないだけまだ英国はマシか)
だけど、どっちにしても、政治が絡み利権が絡むと、そういうものは見過ごされる。
多くの一般の、力もない人々はただ死んで行くだけなのか。
ちなみにアンナって、アメリカ国籍だったそうだ。
ならなおさら……だけど、こういう理屈も通じないってことの証明だね。
ISBN:4054034586 新書 寺谷 ひろみ 学習研究社 2007/06 ¥788
サーシャ・リトヴィネンコ……元KGB、後英国へ亡命
どちらもが、去年の秋に命を落とした。
直接手を下したかどうかは別である。
だが「彼がその意思を持たなければ、一体誰がロシアでそんなことが出来るのか?」
と言われるように、彼がこそがその責任を負わねばならないのかもしれない。
…というか。
私は懐疑的に文章を読むほうだけど(その反面単純で信じ易くもあるが)読めば読むほど「ふぅむ、そうかも」と思いが濃くなってゆく。
ロシアの大統領。
酷薄な容貌、情の薄い目。
顔で判断するな!と怒る人には、30才にもになったら人間は自分の顔に責任を持つものだ、ということを言おうか。
人間は、自分で自分の顔を作るものだ。
ましてや、彼は30歳なんてとっくに越しているでしょ?
アンナの暗殺後、リトヴィネンコの暗殺があって、一気に吹き上げたロシアの暗黒劇。
政敵を暗殺するなんて…
「そんなことが1978年のマルコフ事件が最後だ!」なんていわれてもなぁ。
「やってたんか!(やっぱり!)」
と突っ込むしかないやんか。
それにその後も延々と続いてきたことは、ちょっと本を読めば判る。
鉄のカーテンの裏で一体どんなことが行われてきたのか。
西側諸国のプロバガンダではなく、推測される…つうか、そんなんちょっと考えたらめっちゃーあやしいやんか、と突っ込めてしまう。
アンナの手記とか話とか、リトヴィネンコの話とか、あれこれ読んで、今度のこの本は日本人が書いたもので、ロシア音痴(当然私もだが)の頭でも思考がついてゆけるようにと配慮されている。
リトヴィネンコを殺した"小さな核爆弾"の軌跡は、半減期で減ってゆく悠長な物質だから、その後を追うのはたやすいらしい。
よくテレビのドキュメントでひき逃げ犯人を科研の見つけ出した証拠をもって警察が追う、追い詰める、という話をやる。
あれを見ていると、どんな小さな痕跡でも、加害車両には発見されるのだ。
本当にすごい。
何が何でも見つけると言う科研の執念もすごいけど、「被害者はコイツが犯人だと、仇を討ってくれと、訴えているんだ。」という言葉には、何度聞いても背筋をただす。
そうなんだよねー人は命を賭けて、何かをするときがある。
それはこんな風にも現れるんだよなーと思ってしまうのだ。
ロシア、旗色悪し。
つうか、体質、変わらんよな。むしろもっと悪くなってる。
ほとんど専制国家。
「イシュー」で読んだ警察国家・英国と張り合ってるみたいだ。
(でも意見が言えるだけ、言っても殺されないだけまだ英国はマシか)
だけど、どっちにしても、政治が絡み利権が絡むと、そういうものは見過ごされる。
多くの一般の、力もない人々はただ死んで行くだけなのか。
ちなみにアンナって、アメリカ国籍だったそうだ。
ならなおさら……だけど、こういう理屈も通じないってことの証明だね。
ISBN:4054034586 新書 寺谷 ひろみ 学習研究社 2007/06 ¥788
コメント
堅そうな本が続いてますね。じき、少し送ります。完全エンタのを(笑)
マリナーは少し後になるけど…よろしく☆
偏った本が…続いてます、はい(笑)
頭がぎゅうぎゅうと締め付けられてお先真っ暗な気分になりますね。それはそれなりに面白いんですが。
まだ第三者として読むからいいんでしょう、こういう本は。純粋に楽しい本、お待ちしてます♪
いつも有難うございます。