家人から借りた。
何でも古い作品なのだが、一冊の本にまとまっていなかったのだそうだ。
これだけでは物足りず、半分以上を「レディー・ミツコ」が占めているというのが笑える。
量的に足りないのなら、薄くて安い本にしろよ、講談社、と言いたい(笑)

どうやら源氏物語を綴っていた時に、その対極(紫式部のライバルと言う意味で)にいる清少納言を主役に書こうと思ったらしい。
おっちょこちょいでけんかっぱやい清少納言は、中宮彰子の苦悩をすくわんと男気(?)を出して、連続殺人事件及び呪殺未遂事件の謎を追う…!

嫁姑問題はいつの時代も大変…と思わせる。

歴史上の結末を知っているだけに、ほろ苦いよね。

色んなトリックを駆使して(さほどしていないが)、誤魔化せるほど御所は暗くて陰謀に満ち溢れていて、化け物や怨霊がうろうろしていてもちっともいおかしくはない場所なのだ。
確かに……それはいえているか。
御所を抱えた京都市内は、呪いと恨みと嫉妬と…煩悩が108つどころではないもので満たされている。
それだけに"厄を祓う"行事や手段やモノが数多くあるし、今でもその名残がある。
それぐらいしないと、生きてゆかれないと思われたのだろうな。
とりあえず、霊感が強かったりなにくれとなく視る体質の人は暮らすのが辛い土地柄だとはおもうよ、うん。

久々に読んだ"ミツコ"も楽しかったが(昔単行本をもっていたのだが…どこへ行った?)絵がこんなに違ったっけ?と言う印象が強い。

思い出って美化されるからね。
変わらない絵を描く漫画家さんのほうが少ないはずなのだが。

ISBN:4063704653 文庫 大和 和紀 講談社 2007/06 ¥714

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