友人がまだ独身だった時、毎年夏になると友人の運転する車でドライブ旅行に出かけたものだった。
女二人。
そして私はいまだに運転免許をもっていないので、必然、運転手は一人になので、無理をせずに行けるところ、というわけで、ほとんど山陰・北陸方面であった。
能登にも行っている。

能登金剛も。

青い海。
夏の風。
汐の匂い。

夏の日本海は、なにやら、特別な明るさと浮かれ気分とやる気を出させてくれる。
明るい日差しも波の音も、なにもかもが明るさをプラス志向を表わしているように思える。

その分、冬の日本海はうって変わって恐ろしい。
まるで人が…海が変わったように。
私が知っているのは東尋坊と間人(たいざ)の海。
どちらも12月の末である。
押し寄せる波。
白いしぶき。
…どちらも実はまともに見ていないのだが。
見られやしない。

波だか氷雨だか霙なんだか、訳がわからないものが強い風に乗って吹き付けてくるのだから。

弁当忘れても傘を忘れるな、という有名な北陸の諺も確かにあるけれど、傘でどうにかなるような冬の日本海ではなかった…。

でも、お魚が美味しいンだよねぇ(笑)

ISBN:406275763X 文庫 西村 京太郎 講談社 2007/06 ¥580

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索