人が一人、生きてゆくのは難しい。
そして、同時に。
意外に簡単なのかもしれない。

強靭な思い。
或いは、何も考えないこと。
その相反する力をもっていれば。

何が良くて、何が悪かったのか。
それがしかも人生の軌跡で起こることならば、到底判断など出来ないだろうし。

喪の女王。
嘗ての大英帝国を創り上げた(というか御輿の頂上に奉られた)英国女王の如く、なくなった夫に敬意を表しつつ、見事に統治をなす女王。
器がでかいだけに、恐ろしい…。
このシリーズの舞台の大きさは目を見張るものがある。
到底○○文庫向きとは思えないんだけどね。

しかも、彼女の場合は亡くなった、というか、なくなっていただいた、というか…だし。

女が怖いって言うのは、真実だろう。
いざとなれば、とことん冷酷になれる。いや、まったく。

ISBN:4086006669 文庫 船戸 明里 集英社 2005/11/01 ¥500

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