ひゃっほう♪
これも友人からのレンタル本。
相変わらずの重さと太さでもちにくいが、大好きなストーリーなので、思わず会社にまでもって言って昼休みに読みふけっている……。
それでもまだまだ半分いってないなぁ。

所謂、古本屋主人・京極本、は屁理屈…じゃない、理屈が多くて読んでいて辛い時もあるのだが、こっちはそうでもない。
江戸時代の怪異を、堂読み解くか。
人の意識でなんとでも変わる現象を、読み解くのも一興、そのまま心霊の奥深くに沈めておくのもまた一興。

巷説というぐらいだから、巷(=世間)であれやこれや勝手なことを言い合う噂話…の物語。
百介さんはそーゆー物語を集めている人間だからして、そういう題名にもなるのだろうが、気分はほとんど「都市伝説」
現代史で言うところの、「口裂け女」とか。
そーゆーことらしい。

…で、
波長が合うのか?
好みがあうのか?
私はこっちのシリーズのほうが断然、好きなんである。

全作品の主役(多分)百介が、好々爺になってしまった明治の御世。
ほどほど文明開化された社会なのに、まだまだ怪異現象は残っている。
ああだこうだ、と仲間内で話がはずみ、はずんだ配意がまとまらないので、好事家のじいさまのところへ出かけていって意見を拝聴しようではないか、年の功は侮りがたし、目を開かされることもあろう、と百介のもとへ出かけてくる若者達。
西洋帰りの知識を総動員してみても、判らぬものはわからぬままだ…。

登場人物(もめる若者たち)の数が多いのが少々うッとおしいが(誰が誰だっけ…?)、話は良い。
面白い。

いいなぁ……。
この世界はいい。

なんか最後ははぐらかされる様な、理詰めで追求しきらないところ。
なんとなく〜こんな感じ?
で終わっちゃうところがいいのでは、と思う。

ISBN:4048735012 単行本 京極 夏彦 角川書店 2003/12 ¥2,100

コメント

ボースン
ボースン
2007年6月15日6:26

ずるずる遅らせててすみません。今日当たり百鬼も送りますね。
それと最近モノ送ってませんねえ。なにかリクあります?前にお貸ししたものの続きとか?喪の女王とかは何巻までお回ししてましたっけか…

翠雲
翠雲
2007年6月15日22:44

そんなこと、言っていただけると無茶甘えてしまいますが…(笑)
「喪の女王」は最初のさわりだけしか読んだ記憶がないです。でもって「聖なる暗号」とかも面白そうですよねー。世間に有名な「バッテリー」のも興味はありますが…廻せるものだけお願いしたいと思ってます。図々しく…

翠雲
翠雲
2007年6月15日22:45

あ。
百鬼は月末に間に合えば良いので、お気になさらず〜

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