金子家の事情

2007年6月5日 読書
金子家の事情
行き当たりばったりで恋をし、
子供が出来て、
結婚して。

生活できずに夜逃げを繰り返しながら、
上海へいってみたり、
恋人を作ってみたり。

子供を親元に預けて外遊するなんてまだまし。
好き勝手に恋をして離れたりよりを戻したり。

奥さんを一人で置いて(お金も渡さずに)自分だけ上海へ行く旦那も旦那だが、帰ってみたら奥さんは出奔、恋人と同棲していた、というのに驚いた。

いかに詩人と言う浮き草な職業とはいえ、それで何とか生きてゆけるし世間も生かしてくれるし。
不思議な時代もあったものだ。

これが昭和初期の日本?
なんだか異世界か、外国の話みたいだよ……

そして、女が家庭に縛られたいない、つうか必ずしも我慢しないというこの風潮は?
この人たちだけが特異なのか?
この人たち……金子光晴とその周辺の詩人や小説家たち。
ほんまに変(笑)やもんな。

とりあえず、昭和の軍国時代の教育で、女は家庭に縛り付けられたんだろうか?やはり。
なんでも我慢しろ、耐えろ、と?

だったら、耐えない女が増えた現代は、昔に戻っただけの事になるなぁ。

金子光晴氏の「どくろ杯」を読んでいると、とっても奇妙な気分になってくる。

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