大正末期。
著者夫妻は旅に出る。
金も当てもないというのに。
たいしたもんだ。
いけばどうにかなる、というのがあったみたい。
他の旅行集を読んでも、どこかへたどり着くと、その血の在留邦人をたずね、日本語で日本の話をする代わりにしばらく面倒を見てもらい、次の目的地の何某への紹介状などもちゃっかり貰って、次へと出発をしている。
その繰り返し。
ありがたきは、同郷、というか同国の友。
けっこー面倒を見てくれるもんだな、これが。
さほど海外雄飛する日本人がいなかったのと、数少ない日本人同士助け合おうという心がまだあったのか。
このご夫婦。
上海へ友人を案内し、ちょこっと出かけたのが運のつき。
またまた旅行熱が沸いて、幼い子供を妻の実家に預け夫婦で上海へ渡り、そのままジャワへ。
そしてあろうことか、ヨーロッパまで足を伸ばして7年間帰ってこなかった、というんだから、暢気と言うか無責任というか。
7年ですよ。6歳(小学校入学)の子供も13歳(中学生)になってますけど…。
ええんか、それで?
この時代、そんなんだったの?
いくらモボ・モガとかで自由を謳歌したとはいえ。
かたや、家族を引き連れ満州土を開墾せんと一大決心のもとに向かう。
かたや、しばし日本から姿を晦ます為に上海へ行く。
その違いを述べている。
大陸浪人…「夕日と拳銃」やな。
みっちり詰ったこの本を、読み上げるのはいつの日か(笑)
忘れた、忘れた、といいながら、これだけ書ければ立派なもんだ。
ISBN:4122044065 文庫 金子 光晴 中央公論新社 2004/08 ¥760
著者夫妻は旅に出る。
金も当てもないというのに。
たいしたもんだ。
いけばどうにかなる、というのがあったみたい。
他の旅行集を読んでも、どこかへたどり着くと、その血の在留邦人をたずね、日本語で日本の話をする代わりにしばらく面倒を見てもらい、次の目的地の何某への紹介状などもちゃっかり貰って、次へと出発をしている。
その繰り返し。
ありがたきは、同郷、というか同国の友。
けっこー面倒を見てくれるもんだな、これが。
さほど海外雄飛する日本人がいなかったのと、数少ない日本人同士助け合おうという心がまだあったのか。
このご夫婦。
上海へ友人を案内し、ちょこっと出かけたのが運のつき。
またまた旅行熱が沸いて、幼い子供を妻の実家に預け夫婦で上海へ渡り、そのままジャワへ。
そしてあろうことか、ヨーロッパまで足を伸ばして7年間帰ってこなかった、というんだから、暢気と言うか無責任というか。
7年ですよ。6歳(小学校入学)の子供も13歳(中学生)になってますけど…。
ええんか、それで?
この時代、そんなんだったの?
いくらモボ・モガとかで自由を謳歌したとはいえ。
満蒙へ出かけて行った浪人たちは、しきりに日本の捨石になることを広言したが、上海組は行ったり来たりをくり返して、用あり気な顔をしながら、何もせず半生を送る人間が多かった。とのこと。
かたや、家族を引き連れ満州土を開墾せんと一大決心のもとに向かう。
かたや、しばし日本から姿を晦ます為に上海へ行く。
その違いを述べている。
大陸浪人…「夕日と拳銃」やな。
みっちり詰ったこの本を、読み上げるのはいつの日か(笑)
忘れた、忘れた、といいながら、これだけ書ければ立派なもんだ。
ISBN:4122044065 文庫 金子 光晴 中央公論新社 2004/08 ¥760
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