螺旋

2007年6月4日 読書
桜井京介事件簿…の短編集。
そのモチーフは螺旋階段。

日本の、そしてヨーロッパの、アジアの螺旋階段を主題にしたさまざまざな事件。
それを解いていくのだが、短編だけあって話しの進捗度が早い。
だから飽きることなく読めるのがいい。

螺旋階段といっても、ここに出てくるのは、のぼりとくだりが別々に設定されている階段のこと。

私が体験したのはたった一つ。
台湾の(確か)高雄だったと思うが、観光地である塔がせまくて急な螺旋階段で、そこではガイド氏が客を先に行かせておいて、自分は"下り"である階段を猛ダッシュで駆け上り、観光客が頂上にたどり着いたらそこで笑って(実際には息切れしながら)待っている、というイタズラをするのであった。

けっこーお年の男性(日本統治時代を知っている人)だったので、そんなことをして大丈夫かいな?と仕掛けを知ったときに心配したものである。

桜井氏の螺旋にまつわる事件と推理……は、まあ総じてこんな仕掛けがヒントだったりネックだったり……。

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