伯爵と愛人 2 (2)

2007年6月2日 読書
絵の違い、というか感触が違う…文月今日子の絵じゃないよ…とか思いつつ、最後のほうは結構楽しんで読んでいた。

フランス革命の初期においては、レンヌやブルターニュあたりはパリのぎしぎしした空気とは違う。
「俺たちはパリの政府に命令はされない。」
とか
「パリことはパリの人間が面倒を見る」
とか。

冷たい、というのではなくて、冷めている。
これが同じフランスという国のなかで、幾つもの地域・人種も分かれてしまっていることを如実に表わしているのか、と思う。

有名なバスクの独立運動だけではなく、只今現在ブルターニュもまた、フランスからの独立を目指している…(数年前の爆破事件など)

あのあたりは民族的にはケルトだからね。
アイルランドとかスコットランドとかとおんなじ。
イベントにはバグパイプ隊が花を添えたりする……。

マドレーヌは元伯爵のリュクと結婚式を挙げる。
だが素直に「愛している」といえない二人。
王党派の大物と目されるリュクは、次から次へとモンダイを(?)起こすし、素直じゃないから弁解もできないだしで、二人の関係は悪化を辿る。
ブルターニューの反革命派…ふくろう党、なんてあったのね…不勉強でした。


ISBN:4776715643 コミック 文月 今日子 宙出版 2005/03/01 ¥630

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