表紙は助六かぁ…とおもって一枚めくり。
ぺらり。

なんでジョージ・ブライアン・ブランメル?
その対岸にはオスカー・ワイルドだ、うわぉ!

まあ…ダンディズムだわな。
確かに。

世界では"貴族"にありえたダンディズム。
日本では、"士族"で突き詰められたダンディズム。
やがて天下泰平の江戸時代になると、裕福な商人とかそのお坊ちゃんであるとか、遊び人であるとか…に裾野が広がっていったわけである。

中途半端な生半可な通人というやつは、江戸の時代にもあったが。
この辺は、かの人(杉浦日向子女史)も厳しく指摘したところだ。

きもの着方は勿論のこと、刀に印籠、矢立に根付け…とまぁお金の掛かることよ。

で、ナニが面白いって、安永年間に出された「当世風俗通」
という本。
所謂スタイルブックですな。
勿論男性の!

極上から下まで男のスタイルを分類しているわけだ。

人品高い"極上之息子風"に始って、古風と当世風をバランスよくあわせないと野暮だとか、やりすぎると高慢だとか、遊び人、のら者、女郎買い風俗…って決まりがありましたか?!
そんな如何にも!な。

男性が着飾ったのは何も平成の今に始る事ではない。(孔雀か…)
大変だねぇ。

ISBN:4861521106 単行本 河上 繁樹 青幻舎 2007/04 ¥1,890

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