長江のうた

2007年5月12日 読書
「中国漢詩の旅」

第4巻:長江のうた

…は、三峡、湖北・湖南、安徽・江西、江蘇、浙江

三峡は、いわずと知れた三峡下りの三峡。
哀れにも勿体無くもダムの為に水の底だ。

ああ〜もう一度ぐらい、行きたかった…。

白帝城だって行ってないし。

長江といえば古今数多の詩人が詩を詠んでいる。
その中で私が一番好きなのはこれ。
黄鶴楼送孟浩然之廣陵
故人 西のかた黄鶴楼を辞し
烟華三月 揚州に下る
孤帆の遠影 碧空に尽き
惟だ見る 長江の天際に流るるを

要するに、旅立つ友人を黄鶴楼と言う塔のある場所で見送った時の寂しさというか、そんな気持ちと、雄大に流れる長江の流れを歌った詩である。
作者は、ほれ、あの有名な李白。
自然の雄大さを詠むのんだら、この人でしょう…。

特に最後の「長江の天際に流るるを」がいい。
天のきわに流れるという、雄大と言う言葉だけでは言い表せない、そんな流れが目に浮かぶような詩である。

残ねながら、黄河のほうは未見である。
西安に行った時、郊外へ遠出する途中にちらと河を見たような気もするんだけどな〜丁度体調が悪いし眠いしで…あれ、なんだったんだろう?


ISBN:4418884114 大型本 田川 純三 世界文化社 1989/04 ¥3,990 

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