漫画家って個性なんだな、とつくづく思う。
いやほんと。

おかっぱ頭にめがね。
所謂、可愛げのない少女漫画の登場人物。
そんな彼女を主役に幾つモノストーリーが綴られている一冊だ。
大学生ともなれば、大人としてのプライドも突っ張りもやせ我慢も発露されるので、話はややこしくなる。

素直ではいられなくなったり、反対のことばかり行ってしまったり遣ってしまったり。
しかもそんなところばかりが強情になって後先考えず突っ走るから取り返しがつかなくなったりする。
そして「青春だったな」なんて言葉で十派一からげして忘却の押入れに押し込もうとするのだ。

大人になれば、もうちょっと小ずるくなれば、もっとラクに生きて行けるのに。
妥協をしればね。

まあ、老成した若者なんてかわいくないから、そんなのがいたら後ろからとび蹴りを食らわしてしまいそうだけど。

悩め、若者は、悩め。
楽をしようとするな。

…と、そんな感じかな。

ところで。
鬘って信じられないぐらい高いんだよ。

ISBN:4150308403 文庫 清原 なつの 早川書房 2006/03 ¥714

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