飛鳥昔語り

2007年5月6日 読書
「りぼん」全盛期の作家(当時は学生漫画家だったらしい)だとのこと。
なるほど。
太刀掛秀子なんかと似ている画調。
細い線、細い人物、そして…ストーリーも細い。
当時の定番で、病死、別れ、涙…と青春の苦悩が続く。
私は覚えがないのだけど。
(早々に「りぼん」を離れたんだったか?)

ただ、ラストにはささやかならがどんでん返し的な要素も含まれているのが珍しいか。

純愛少女恋愛物語かと思えば、SFだったり、シリアス路線でパロディを描いてみたり、ちょいと代わった作風の人である。

「鶴の恩返し」では、鶴が夜なべしてマンガを描く…Gペンも丸ペンもないから羽をむしる。
彼女がいなくなった後には先の潰れた羽が散乱し……って、笑っていいのか悲しんで良いのかこっちがこまるじゃないか。

ISBN:4150308438 文庫 清原 なつの 早川書房 2006/04 ¥714

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