清国文明記、というよりも……
当時としては、確かに「知られざるもの」を紹介するという、使命感があったのかもしれない。

でもでも。
これは面白い読み物です。(きっぱり)

面白すぎてなかなか進まん。
自分が訪れた場所との比較、行程の比較、交通事情の比較、と遣り出したら止らなくなってしまった。

しかし、雨中馬車は足を取られて動かず。
夜は津々と冷えて、相棒は体調を崩し(高熱を発している)風前の灯!
とおもったら、本人は意外にけろりとしたもので、昔の人の強靭さを思い知る羽目と成る。
精神的にも肉体的にも、鍛え方が違うな。
感心感心。

感動に打ち震え、テンションが高まってくるとむやみやたらに漢文調なのは、格調高いといえばそうなのだが、なんか笑える…。

でもこの時代、命がけだったのかも。
中国大陸奥地(と言っても今の奥地とは全然違うが)に分け入り、文章(書物)でしか知らなかったそれをわが目にする、ということが、そこまで凄まじい感動を湧かせるものだったのか。

漢文調でないとこの想いは伝わらない!
と思う気持ちはわかる。

だが、どんどん漢字離れどころか日本語離れ(?)してエイリアン言語を発するようになってきた昨今の日本人である。
このままでは読者はいなくなってゆくのでは…?

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