なかなかに今風な、世相に遅れない西村節を読んだ気がする。
日本で起こる、"いかにもマフィアっぽい"殺人事件。
そして中国で起こった、日本人殺人事件。
黄浦江に死体が浮かぶ…という、例のあれ。
あの脅し文句を地で行ったそのままに、死体が浮いたんだのだった。
インターナショナルな十津川警部の出番である。
…でも。
一番面白かった記述はここ(↓)。
………地球環境の為に、やっているわけではないのね。
中国よ……。
こういうご当地事情をさりげなく放り込んでくるあたり、結構好きになってきましたね。
ところで、北京から上海までの特急。
犯人護送のために十津川警部たちが乗るのは、軟臥座席。
すなわち柔らかいベッドのある個室である。
しかも、一両まるまる借り切るとは…さすが。
国家権力(だけ)はすばらしく行き届くお国柄である。
昔は外国人しか乗れなかったこの席は、そのうち裕福な中国人も利用可能となった。
硬い座席の硬座や、運動部の合宿所のような硬臥などは、ちょっと…日本人には無理じゃないかな?と思われる。
それとも、今は綺麗になったのかな?
まあ、軟臥でも、ぐっすり眠れる、ってわけには行かないが。
妹が来月上海〜蘇州にいくので、ちょっと思い入れをしてしまった。
ISBN:4087461467 文庫 西村 京太郎 集英社 2007/04 ¥600
日本で起こる、"いかにもマフィアっぽい"殺人事件。
そして中国で起こった、日本人殺人事件。
黄浦江に死体が浮かぶ…という、例のあれ。
あの脅し文句を地で行ったそのままに、死体が浮いたんだのだった。
インターナショナルな十津川警部の出番である。
…でも。
一番面白かった記述はここ(↓)。
制服姿の中国の役人が、助手の若い女性と二人で、何か測量をしている。
女性のほうは、大きな寒暖計を持って、それを、差し上げるようにして、目盛りを、読んでいた。
上海も発展しすぎた為に、電力事情が、逼迫して、きましてね。特に、今年の夏は、市当局が電力を節約しようと言う、運動を起こしているんですよ。あれは、日本語で言えば、電力節約隊とでも、いうんですかね。役人が、時々回ってきて、店内の温度を、調べているんです。
………地球環境の為に、やっているわけではないのね。
中国よ……。
こういうご当地事情をさりげなく放り込んでくるあたり、結構好きになってきましたね。
ところで、北京から上海までの特急。
犯人護送のために十津川警部たちが乗るのは、軟臥座席。
すなわち柔らかいベッドのある個室である。
しかも、一両まるまる借り切るとは…さすが。
国家権力(だけ)はすばらしく行き届くお国柄である。
昔は外国人しか乗れなかったこの席は、そのうち裕福な中国人も利用可能となった。
硬い座席の硬座や、運動部の合宿所のような硬臥などは、ちょっと…日本人には無理じゃないかな?と思われる。
それとも、今は綺麗になったのかな?
まあ、軟臥でも、ぐっすり眠れる、ってわけには行かないが。
妹が来月上海〜蘇州にいくので、ちょっと思い入れをしてしまった。
ISBN:4087461467 文庫 西村 京太郎 集英社 2007/04 ¥600
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