ようよう最新刊を読了…というのも、貸し手である家族が購入しているのも、刊行されているのもまったく知らなかった(笑)からだが…。

なーんか、政治にのめりこんでいるなぁ。
七家全部、順繰りに書いてゆくつもりなんだろうか?作者は。
単に、政治話がすきなのか…?

歴史小説ならまだしも、ファンタジーでそれをやられてもなぁ。
所詮は空想世界の話。
政治話なんて、ナンとでもやれるし。

最初に茶。
次は藍?

嗚呼だけど、一つ一つが中途半端に終わっている(終わっているとも言えない状況か?)ので、どんどん膨らんで、膨らみすぎて収集がつかなくなるのが恐ろしい。
杞憂で済むだろうか?

だれもかれも美形で有能にしてしまうから、外せなくなるんだと思うのだけど。
下手に人気が出たら、舞台から下ろせない。

わさわさと舞台に溢れる準主役がいっぱいいて、各人がかすんでしまう。
勿体無い〜。

実は、新刊を読むたびに「これ、誰だっけ?」状態がずーっと続いている。
霞んでいるんだよね、確かに。
また、妙に「類似の」人間を出してきたしな…どうするんだよ、これ?
始末はつくのか?

主役の紅秀麗の人間的成長…も、言われれば、そうか、と思う程度か。
"最後まで隣に立ってともに闘う為に"
奥さんではなく、官吏を選んだんだったっけ……?
ああ〜ごめんよ、大事なところなのに、あれよあれよと話が飛んで跳ねて進むもんだから、そこんとこ、ちゃんと把握してなかったわ。
気が散っちゃって…。

そして、彼女の周囲の人間達もそれぞれ成長しているハズだが…もっと読み込まないとダメか。

話の展開が読めなくて、どきどきするのならいいんだけど、一体どうしたいの?と中途半端でどっちつかずのまま浮遊しているような気持ちの悪さで、足が地に付かない不快感だけが強調される。
新しい登場人物を出す前に、既存のヒトやモノや事件を、ある程度は整理したらどうかな、と思うのだが。

主筋をずどーん、と通して話を進めて終わらせて、その枝葉部分(外伝)ってことで、周辺の人物を掘り下げれば良いんじゃないのかな、と思うんだけど。
どれが主筋なのか、枝葉なのか、わからなくなってくる。

船頭多くして、船、山を登る、に似た感じだ。
いずれは道に迷って遭難するんじゃないかと、不安。

単に私がついてゆけていないだけならいいのだけど、いろいろ引っかかったり気になったりする小説である。
ま、それでも"読めて"いるんだから、悪態をつくほどのことではないのかもしれない。

&表紙の主人公が、観音様に見えてしまった…孫悟空の。
やっぱ、私の感性がおかしいか。

ISBN:4044499136 文庫 雪乃 紗衣 角川書店 2007/03 ¥500

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