小説はすべて推理小説だ!
そう断言(迷言?)する友人が、日本が世界に誇る長編小説『源氏物語』を引き合いに説明を始めた。

死人が出る小説は、たとえそれが病死や事故死であっても、真犯人がいるのだ!

…などという強引かつわけわからん説になぜか引き込まれてしまう(笑)のは、読者も同じ。

まずは「夕顔」で肝試し、ならぬ様子伺い。

彼女は本当は死んでいなかった。
では、阿弥陀峰に捨てられた遺体は?
誰がそんな策謀を?
源氏は誰に騙されたのか?
また、恨まれるようなことをしていたのか?(←これに関しては容疑者多すぎ!)

大胆な推理で読み解く(というか、変な方向に流されてゆくような気もする)「源氏物語」

幕開け、です。

この人の書くものって。どうして、こう……。

ISBN:4163256709 単行本 清水 義範 文藝春秋 2007/02 ¥1,500

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