知床望郷の殺意

2007年3月28日 読書
知床出身(と言う言い方もおかしいか)の将来有望な刑事が、痴漢と暴行で免職となり、とうとう東京を離れて故郷へ帰ることになった。

東京生まれ東京育ちの妻は「ついてはいけない」と離婚を申し出、もはやなにも守るものはなくなった、そんな果ての都落ちである。

だが、この騒動には裏があった。
知床にまで追いかけてくる謎の監視。
謎の男たちの存在。
謎の事件。

元刑事は東京へ戻り、事実と直面することを選ぶ。

刑事って……職を辞したら(転職したら)、体力とか付き合いとかが普通じゃない分、悪用すると怖いよね。

横の繋がりが無茶苦茶強い組織だから、警察内部に被害者が出た事件はしゃかりきになって星を挙げるとはきいているけど…一般市民が被害者の時も、是非そうしていただきたい。

警察が事なかれ主義になったのでは、市民はおちおち生活していられないよー。

地方のバスに乗ったら、座席の上にキタキツネが丸まって寝ていた、というシーンは珍しくほっこりさせられた。
こういうお茶目もやる作家なんだな。

とりあえず、母親に渡す分はこれで読了。
やれやれ…やっと自分のペースに戻れるか。
まだ「L・J」も終わってないし…(笑)


ISBN:4103344229 単行本 西村 京太郎 新潮社 2007/03 ¥760

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