幽霊探偵の五セント硬貨 ミステリ書店 2
2007年3月19日 読書
田舎に文明を(?)もたらし客をもたらす、バイ・ザ・ブックの経営者のひとり。
それが未亡人のペネロピー・ソーントン・マクルア。
家(本屋)に住み着いた、50年前にこの場所で殺された私立探偵の霊を相手に、今日も元気で独り言……。
最近は、探偵・ジャックの生きた時代にスリップ(夢の中だけど)する技なんかも覚えました、ペネロピーです。
地元で筋金入りの大金持ちだけど、根性悪の亡夫の実家…の攻撃に、だんだん反撃する気力を持ち始めたペネロピーが微笑ましい。
それもこれも、つぎつぎ起こる(彼女には不本意な)著名作家の殺人事件…に必死で取り組むうちに培われてきたものだ。
もともと彼女の中にあったものを、幽霊探偵・ジャックが上手に(?)引き出した、その能力。
あるいは生きるための本能でもある。
なぜならば、殺人事件のたびに、彼女自身が最有力容疑者に、彼女の大事なものが最有力容疑者に、と繰り返されるからだ。
小さな町ゆえの弊害か。
あるいは無能な州警察の無能な警部の偏見がなせる業か…。
著者、アリス・キンバリーは男女(夫婦)合作のペンネームなんだと。
ああ、だから、バランスよく男女が書けているのかな?
50年前にトリップしたペネロピーが、自分の衣裳(グレーのジャケットとグレーの長いスカートのスーツ、頭には小さな帽子)をみて「ああ、これがジャックの考えている女探偵のイメージなんだ」と納得する。
そのシーンが好き。
これからが楽しみなシリーズだ。
(アメリカ本国では三作目が出ているとか。さっさと訳してほしいものだ)
ところで。
逆三角形のいかした(ちょっとやくざな)ハードボイルド探偵であるジャックを、描写の限りでは「かっこいい♪」と思えない私はどっかおかしいのか?
それとも創造力欠如?
ちなみにジャックは、本屋を離れて外出する技を無事に取得。
善哉善哉♪
ISBN:4270100745 文庫 新井 ひろみ ランダムハウス講談社 2006/12/02 ¥861
それが未亡人のペネロピー・ソーントン・マクルア。
家(本屋)に住み着いた、50年前にこの場所で殺された私立探偵の霊を相手に、今日も元気で独り言……。
最近は、探偵・ジャックの生きた時代にスリップ(夢の中だけど)する技なんかも覚えました、ペネロピーです。
地元で筋金入りの大金持ちだけど、根性悪の亡夫の実家…の攻撃に、だんだん反撃する気力を持ち始めたペネロピーが微笑ましい。
それもこれも、つぎつぎ起こる(彼女には不本意な)著名作家の殺人事件…に必死で取り組むうちに培われてきたものだ。
もともと彼女の中にあったものを、幽霊探偵・ジャックが上手に(?)引き出した、その能力。
あるいは生きるための本能でもある。
なぜならば、殺人事件のたびに、彼女自身が最有力容疑者に、彼女の大事なものが最有力容疑者に、と繰り返されるからだ。
小さな町ゆえの弊害か。
あるいは無能な州警察の無能な警部の偏見がなせる業か…。
著者、アリス・キンバリーは男女(夫婦)合作のペンネームなんだと。
ああ、だから、バランスよく男女が書けているのかな?
50年前にトリップしたペネロピーが、自分の衣裳(グレーのジャケットとグレーの長いスカートのスーツ、頭には小さな帽子)をみて「ああ、これがジャックの考えている女探偵のイメージなんだ」と納得する。
そのシーンが好き。
これからが楽しみなシリーズだ。
(アメリカ本国では三作目が出ているとか。さっさと訳してほしいものだ)
ところで。
逆三角形のいかした(ちょっとやくざな)ハードボイルド探偵であるジャックを、描写の限りでは「かっこいい♪」と思えない私はどっかおかしいのか?
それとも創造力欠如?
ちなみにジャックは、本屋を離れて外出する技を無事に取得。
善哉善哉♪
ISBN:4270100745 文庫 新井 ひろみ ランダムハウス講談社 2006/12/02 ¥861
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