ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ
2007年3月11日 読書
田舎に戻って先祖伝来のふる〜い書店の経営を引き継ぎ(オバサンと共同経営だけど)、なんとか経営を立て直そう!
そう決意した未亡人・ペネロピー。
自殺した夫の親戚(特に姑と義理の姉)がやいのやいのと煩い中、一人息子を"まとも"に育てるべく、孤軍奮闘、がんばる(!)お母さんである。
さっそく話題を呼ぼうと、ハードボイルド小説作家を呼び寄せることにとりかかる。
まさかと思った、著名作家の呼び寄せに成功♪と喜んでいたら……あらあら、その作家が公演中に心臓麻痺で死んでしまった!
数十年前にも、一人の探偵が謎の死を遂げたというこの田舎の小さな本屋。(そのときは店に入ろうとしたところを撃ち殺された。念入りに何発も撃たれて。)
ここには一体どんな謎が眠っているのか?
謎を解決せざるを得ない状況に追い込まれた主人公・ペネロピーは、そのとき殺された探偵の幽霊を相棒に推理を働かせ、犯人を罠にかけるが………。
おまけにこの幽霊の探偵。
死んだ作家の昔の知り合いで、シリーズ作品の主人公がその探偵だ、というややこしさ!
この幽霊とのやり取りが軽快で面白い。
探偵が幽霊で、頭を使い、自供を引き出し精神的に優位に立つ手段を伝授しエールを送る。
実際に動き喋るのは、今生きている人間で、素人の未亡人であるヒロイン。
臆病で、事なかれ主義で、穴に頭を突っ込んでいれば嫌なことは通り過ぎてゆくなどと誤った信念に囚われている、そしてその間違いを自分でも判っている、そんな彼女。
だが、それが間違いだと、ニューヨークを捨てて田舎に引っ込んだのは、決して負け犬じゃあないと、次第に自信を取り戻してゆく彼女。
この二人。
この組み合わせが珍しく、面白く、どんどん読める。
幽霊なのに、この家(本屋)から出られないのは何故?
とペネロピーは言い放つが。
続刊ではそのあたり、どうなるの?と期待を持たせてくれる、私にとってのアリス・キンバリー初読本。
勿論、二巻も注文中也。
ISBN:4270100273 文庫 新井 ひろみ ランダムハウス講談社 2006/01/22 ¥819
そう決意した未亡人・ペネロピー。
自殺した夫の親戚(特に姑と義理の姉)がやいのやいのと煩い中、一人息子を"まとも"に育てるべく、孤軍奮闘、がんばる(!)お母さんである。
さっそく話題を呼ぼうと、ハードボイルド小説作家を呼び寄せることにとりかかる。
まさかと思った、著名作家の呼び寄せに成功♪と喜んでいたら……あらあら、その作家が公演中に心臓麻痺で死んでしまった!
数十年前にも、一人の探偵が謎の死を遂げたというこの田舎の小さな本屋。(そのときは店に入ろうとしたところを撃ち殺された。念入りに何発も撃たれて。)
ここには一体どんな謎が眠っているのか?
謎を解決せざるを得ない状況に追い込まれた主人公・ペネロピーは、そのとき殺された探偵の幽霊を相棒に推理を働かせ、犯人を罠にかけるが………。
おまけにこの幽霊の探偵。
死んだ作家の昔の知り合いで、シリーズ作品の主人公がその探偵だ、というややこしさ!
この幽霊とのやり取りが軽快で面白い。
探偵が幽霊で、頭を使い、自供を引き出し精神的に優位に立つ手段を伝授しエールを送る。
そこだ!踏ん張れ!カウンターを食らわせろ!エトセトラエトセトラ…(これってエール?)
実際に動き喋るのは、今生きている人間で、素人の未亡人であるヒロイン。
臆病で、事なかれ主義で、穴に頭を突っ込んでいれば嫌なことは通り過ぎてゆくなどと誤った信念に囚われている、そしてその間違いを自分でも判っている、そんな彼女。
だが、それが間違いだと、ニューヨークを捨てて田舎に引っ込んだのは、決して負け犬じゃあないと、次第に自信を取り戻してゆく彼女。
この二人。
この組み合わせが珍しく、面白く、どんどん読める。
幽霊なのに、この家(本屋)から出られないのは何故?
それは貴方が殺された事件が解決していないからよ
とペネロピーは言い放つが。
続刊ではそのあたり、どうなるの?と期待を持たせてくれる、私にとってのアリス・キンバリー初読本。
勿論、二巻も注文中也。
ISBN:4270100273 文庫 新井 ひろみ ランダムハウス講談社 2006/01/22 ¥819
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