"りょうさいしい"と打ち込んで、一発で"聊斎志異"と変換した、私のPCよ……おまえ、賢かったんだねぇ…としばし感心したものである。
勿論!
中国史を研究しなくても、中国に一片でも興味があればその名を聞いているはず(!)
所謂、中国昔話〜怪しい話大集合〜なのだ、この本は。
それをマンガに直したもの。
もともと楽しく面白く読める本だから、コレがマンガ、となればますます…面白いに決まっている。
…で、つい衝動的に手を出してしまったのだった。
中身は6人の漫画家が夫々一本づつ話を書いている。
それぞれの個性があって楽しめよう。
…で、ここで話はちぃと逸れるが。
中国において「笑い話」というのは、艶っぽさ全開(つまりHな・お色気主体の)お話であるのは常識である。
なにしろ、"笑い"の対象が、
動物霊や幽霊と契りを結び、精気を吸われ、魂を食われ、挙句命を落とした男の話。
大抵科挙及第を目指して深窓で勉強に明け暮れる坊ちゃんが多いのは、ヤツらは結局世間知らずだと馬鹿にしているのだろうか?或いは庶民の嫉妬なのか?
皆、嬉々として死んで行くわけだからなー。
庶民にしてみれば"アホ"にしか見えなかったかも。
下世話な話ではであるが、獣姦・死姦なんてごくごく当たり前に"おはなし"に出てくる。
……なんてことを、大学で東洋史を専攻したりするといきなり突きつけられるので、成人式を迎えてもいないうら若い乙女が、そーゆーのもごくフツーの出来事で常識だと思うようになってしまうのだ。
あと、宦官(話)とかに妙に詳しくなったりするし……(後宮ならまだまだましと思うべきだ)
だが、この聊斎志異はずーっと普通でまともな御話である。
(名家の)娘が親の敵討ちをして、血まみれの仇の首を抱いている話ぐらいのものだからさ……。
ところで、この本で何が一番面白かったかといえば、ラストの「酒友」
狐と酒盛りする男の話。
狐を母親にしてみたり、狐と恋をして見たり、狐が恩返しをしたり、と狐に好意的な話は日本独特と聞いている。
中国では、あくまでも物の怪で害をなすもので、相容れないものと聞いていたのだが。
中国にもこの手の話はないこともないらしい。
ネットで見つけたこの出版社「一友社」…。
去年(2006)の6月に出来たばかりの出版社のうえに、京都のど真ん中に存在するのだった。
はぁ〜なんとなく、判る気もする。
会社の紹介HPは結構笑える(ローカルネタだけど)ので一見の価値有。
⇒ http://www.ichiyusha.co.jp/
ISBN:4434085212 コミック 蒲 松齢 一友社 ¥1,029
勿論!
中国史を研究しなくても、中国に一片でも興味があればその名を聞いているはず(!)
所謂、中国昔話〜怪しい話大集合〜なのだ、この本は。
それをマンガに直したもの。
もともと楽しく面白く読める本だから、コレがマンガ、となればますます…面白いに決まっている。
…で、つい衝動的に手を出してしまったのだった。
中身は6人の漫画家が夫々一本づつ話を書いている。
それぞれの個性があって楽しめよう。
…で、ここで話はちぃと逸れるが。
中国において「笑い話」というのは、艶っぽさ全開(つまりHな・お色気主体の)お話であるのは常識である。
なにしろ、"笑い"の対象が、
動物霊や幽霊と契りを結び、精気を吸われ、魂を食われ、挙句命を落とした男の話。
大抵科挙及第を目指して深窓で勉強に明け暮れる坊ちゃんが多いのは、ヤツらは結局世間知らずだと馬鹿にしているのだろうか?或いは庶民の嫉妬なのか?
皆、嬉々として死んで行くわけだからなー。
庶民にしてみれば"アホ"にしか見えなかったかも。
下世話な話ではであるが、獣姦・死姦なんてごくごく当たり前に"おはなし"に出てくる。
……なんてことを、大学で東洋史を専攻したりするといきなり突きつけられるので、成人式を迎えてもいないうら若い乙女が、そーゆーのもごくフツーの出来事で常識だと思うようになってしまうのだ。
あと、宦官(話)とかに妙に詳しくなったりするし……(後宮ならまだまだましと思うべきだ)
だが、この聊斎志異はずーっと普通でまともな御話である。
(名家の)娘が親の敵討ちをして、血まみれの仇の首を抱いている話ぐらいのものだからさ……。
ところで、この本で何が一番面白かったかといえば、ラストの「酒友」
狐と酒盛りする男の話。
狐を母親にしてみたり、狐と恋をして見たり、狐が恩返しをしたり、と狐に好意的な話は日本独特と聞いている。
中国では、あくまでも物の怪で害をなすもので、相容れないものと聞いていたのだが。
中国にもこの手の話はないこともないらしい。
ネットで見つけたこの出版社「一友社」…。
去年(2006)の6月に出来たばかりの出版社のうえに、京都のど真ん中に存在するのだった。
はぁ〜なんとなく、判る気もする。
会社の紹介HPは結構笑える(ローカルネタだけど)ので一見の価値有。
⇒ http://www.ichiyusha.co.jp/
ISBN:4434085212 コミック 蒲 松齢 一友社 ¥1,029
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