母親にとっとと渡さねば成らないので、大慌てで読破した4冊の西村京太郎本。
その最後がこれである。

…なんというか。
男の、エリートたちの、どうしようもない、自己チューというか、自分勝手で幼い思考を見せ付けられた。
男である西村氏がこういうものを描いているのだから、男から見ても現代はそう見えるって事(=つまり、そうだということ)なんだね。
なんだか情けない。

美人でプロポーションもぴか一の謎の女性から申し入れされた謎の契約。
月曜日。
火曜日。
水曜日。
木曜日。
そして金曜日。

それぞれの日に、5人のエリートの男たちは彼女の家に向かい、最高のおもてなしを受けて翌朝送り出される。
但し、肉体関係はなし。
詮索もなし。

念の入ったおままごとみたいなものである。

そんな男たちは、最初は好奇心からこの"遊び"に参加するのだが、やがて彼女に対する征服欲を燃やし始めた。(当たり前か)
そんなかれらをからかうかのように、弄ぶようにして本気を見せない女。
彼女は一体なにを考えているのか?
何が目的なのか?

意外な真相と幕引き。
それは唐突に訪れる。
(いやほんま.ラスト数ページで一気に)

女が怖いのか。

人間の思う一念がこわいのか(笑)

さて、どうなんでしょう?

ISBN:4093796564 新書 西村 京太郎 小学館 ¥840

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