十津川警部の妻・直子が書置きを残して失踪!?

「貴方と暮らすことに、もう疲れました」
十津川警部、ショーック!!(笑)

…そんなわけで、急遽休暇をとって彼女の行きそうなところへ大慌て捜索に向かう十津川警部と亀井刑事であった。

アメリカのドラマでは「貴方の無事を心配して待つのに耐えられない」刑事の妻がいる、とか。
自分が気がつかなかっただけで、奥さんは不満・憤懣をずーっと抱えてきたのではないだろうか、とか。
いろんな思いが頭の中をぐるぐる回る十津川警部でありました。

その真相は…?
ってすぐにわかることなんだけれど。

殺人事件に絡んだ、誘拐・脅迫事件だったわけだ。

しかし、事情を知った亀井刑事が、上司から休暇をむしりとる科白がすごい。
こういうことは、刑事全員の問題なんです。刑事の生活は、不規則で、危険です。多かれ、少なかれ、家族、特に、奥さんは、常に、不安を感じています。不満もです。私の家内だって、いつ、家出をするか、わかりません。大きく言えば、警察全体の問題でもあるんです。

警察全体の問題になってしまった……(笑)
結果としてはそうなんだけどね。

さて。
十津川警部は、無事に妻を救い出せるのだろうか?

ISBN:4396333307 文庫 西村 京太郎 祥伝社 ¥600 

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