地元の近く、しかも会社の出張で利用する(私じゃないけど)路線と列車が舞台なので、ちょっと興味を引いた推理小説。
久々に、時刻表合せがちらりと出てきて、ああ、西村さんだな、と思う。

往時に比べれば、時刻合せといってもたいしたこっちゃ無いけど…。(犯人逃亡のルートを確定しただけ)

天橋立って京都府なんだけどな…イメージ的には大阪から特急で、のイメージなんだろうか?
京都といえば、戦後の引き上げや、それ以前には日露戦争時の東郷平八郎長官が勤務した舞鶴があるんだけど、どうも、京都が海に面している、というイメージ自体が薄い。
もちろん、私らも薄い(笑)
だって、京都市は南の端のほうに偏って存在しているのだから仕方が無い。
平等院や源氏物語で舞台になった宇治も、市よりももっと南だし。
交通の至便性からも、どうしても南の開発が早くて、北のほうは置いてきぼりになってしまった。
だから、海に面している京都府の各地域は、存在感が薄い。

天橋立も、超高級蟹で有名な間人(たいざ)も、京都府なんだけどなー。

京都駅からも、もちろん、城崎や天橋立行きの特急列車は出ている。
大阪発に比べると本数も少なくて、ごっつー便利悪ーですが(笑)
くそっ(笑)この辺が、如実に物語っているのかなー。

さて、内容である。
警察出身者の、自衛隊出身者の、ふつーとは思えない殺人。
しかも"殺し屋"としての仕事。

なんだかなー。
こういうものが普通に推理小説に出てくるということは、実生活でも奇異ではない、ということなんだよね。
そういう時代になってしまったか。

小説に出てくる城崎温泉の西村屋旅館。
高級旅館で一度は泊りたいものだが…、高いぞ〜(笑)

……何はともあれ、早く読んで母に廻さねば。

ISBN:4408504793 新書 西村 京太郎 実業之日本社 ¥860

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