空中楼閣の住人

2007年1月21日 読書
うるわしの…シリーズの第三弾。
おお、やっと画像が…!(笑)


貿易商のマクラウドさんちに引き取られてきたのは、親戚中をたらいまわしにされていたヴィクター少年である。

主人が留守勝ち(仕事が忙しいのだ)のこの屋敷は、怪異現象が次々と起こるのだが……。

妖精の取替えっ子。
取り替えられた美しい少女は人間と恋に落ち、年に数度の逢瀬だけを楽しみに生きている。
まるで天の川の伝説ですな…。
一年に一度じゃないだけマシ?

取り替えられた妖精、つまり、人間世界に置いてきぼりにされた妖精の子供のほうは、「家事が好きで好きでたまらんのじゃ〜」「あっちの世界には帰りとうはない」と、執事ならぬハウスキーパーをこなす有能な人間、もとえ妖精(とんがり耳と尻尾あり)だし…。

そんなホーンテットなお屋敷とはつゆしらず、引き取られた少年は、一人ぼっちが多かった為に空想好き、ときている…あいすぎる符号。
奇奇怪怪な出来事が次々と…いとをかし(笑)

妖精の世界と人間の世界。
そして、許されざる恋と別れの哀しみ。
作者のお姉さんが良く描いたテーマでもある。
お姉さんの場合は、だいたいが悲恋だったけどね。
波津さんのはハッピーエンドだ。
だから安心して読める。


執事、じゃないや、ハウスキーパーの妖精がいいなぁ。
因みに彼の名前はバナールという。

ISBN:4091387837 コミック 波津 彬子 小学館 ¥840

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