名探偵 みなを集めて さてと言い
2007年1月2日 読書
「切り裂かれたミンクコート事件」読了。
この作者は、あっちこっちの有名探偵(勿論創作なので架空)を話の"ついで"に引っ張り出すのが面白い。
真面目な時代劇で、"銭形平次が云々カンヌン…"なんて実在する人のように大真面目に話題に出てくるようなもの。
だから、知っているだけ、その方面の知識があるだけ面白い!というわけだ。
最後の最後に「エロール・フリンで映画を撮る!」という科白が出てきて、にやりとさせられました。
いかにも〜だもんね。
さて。
一連の"カントリーハウス・ママダー・シリーズ"とは、英国貴族が愛するカントリーハウス、つまり、そこが辺鄙であれば在るほどすばらしいという荘園つきの田舎家でおこる殺人事件のこと。
彼らが田舎を愛するのは異常なほどで、解説にも在るとおり、愛するカントリーハウスを売ろうとする夫に殺意を抱く妻、とか、カントリーハウスの改築を目論む夫にとって殺したいほど邪魔なのが、ほかでもない自分自身の妻、であるとか。
そういうことがありえる。
また、それだけで、たかが田舎家ひとつのことで、殺人事件が"起こりうる"のが英国貴族なのである。
広くて寒くて頑丈で…あれこれ不便も多いけれど、それでも愛されるのがこの田舎家。
この作品ではバーフォード伯爵は自分の爵位に意義をとなえるアメリカ人と対立することになるのだが、そのときの彼の態度を見れば、それは明白である。
伯爵と言う名称も地位も不要。
そんなものなくたって生きてゆける。
だが!
屋敷(オールダリー荘)を解体してアメリカに移築することだけは、断固許せない!
どうしてもするというなら法廷にでて争うぞ!
…と言った次第。
たかが家。
それでも家。
こんな家だもの。
幽霊のひとりやふたり、そして殺人事件の一回や二回や三回…あったとしたって愛情は変わらないわけです。
(写真は一昨年のクリスマス、新風館にて、標題は解説より抜粋しました)
この作者は、あっちこっちの有名探偵(勿論創作なので架空)を話の"ついで"に引っ張り出すのが面白い。
真面目な時代劇で、"銭形平次が云々カンヌン…"なんて実在する人のように大真面目に話題に出てくるようなもの。
だから、知っているだけ、その方面の知識があるだけ面白い!というわけだ。
最後の最後に「エロール・フリンで映画を撮る!」という科白が出てきて、にやりとさせられました。
いかにも〜だもんね。
さて。
一連の"カントリーハウス・ママダー・シリーズ"とは、英国貴族が愛するカントリーハウス、つまり、そこが辺鄙であれば在るほどすばらしいという荘園つきの田舎家でおこる殺人事件のこと。
彼らが田舎を愛するのは異常なほどで、解説にも在るとおり、愛するカントリーハウスを売ろうとする夫に殺意を抱く妻、とか、カントリーハウスの改築を目論む夫にとって殺したいほど邪魔なのが、ほかでもない自分自身の妻、であるとか。
そういうことがありえる。
また、それだけで、たかが田舎家ひとつのことで、殺人事件が"起こりうる"のが英国貴族なのである。
広くて寒くて頑丈で…あれこれ不便も多いけれど、それでも愛されるのがこの田舎家。
この作品ではバーフォード伯爵は自分の爵位に意義をとなえるアメリカ人と対立することになるのだが、そのときの彼の態度を見れば、それは明白である。
伯爵と言う名称も地位も不要。
そんなものなくたって生きてゆける。
だが!
屋敷(オールダリー荘)を解体してアメリカに移築することだけは、断固許せない!
どうしてもするというなら法廷にでて争うぞ!
…と言った次第。
たかが家。
それでも家。
こんな家だもの。
幽霊のひとりやふたり、そして殺人事件の一回や二回や三回…あったとしたって愛情は変わらないわけです。
(写真は一昨年のクリスマス、新風館にて、標題は解説より抜粋しました)
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