蛤は…夢を見る。

   夢を見て、蜃気楼を吐き出す、

と言う話はまた別の話(笑)

なんにしろ、ロマンティックな物言いである。

磯の貝は、蛤は、夢を見て、人間を夢の中に誘い込んでしまった。
夢で暮らすこと40余年(びっくりもんである!)

夢から覚めた人間を、どーしてくれる?
おうおう、責任とってももらおうかい?
なんて無粋なことは、むかしむかしの人々は、言わないものなんである。

人間界に魅かれて里に下りてきた鬼の子供の話。
人間の檀家が減って、代わりに化け物のなやみ相談で賑わう"化け物寺"

皆、おおらかで、優しい心根の持ち主、というところが、この物語が私たち現代人を惹き付ける魅力なんだと思う。
人は自分にないものに憧れるからなぁ〜(笑)

大根(嫁)×芋(婿)=芋の子(サトイモ)(子供)

…うまい!

ISBN:4267015767 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索