江戸の商人(あきんど)力
2006年12月24日 読書
多数の作家(9名)による短編集。
久々にきちんと時代小説を(文庫本とはいえ)買ったような気がする……。
最初は、赤穂浪士をかげながら支えた(武器の調達・資金の調達など)大坂の豪商・天野屋利兵衛の話。
迷う大石に、商人の身でありながら武士の意地を試そうとする利兵衛の、まさしく真剣勝負である。
「さぁ、どうする?仇を討つのか?どうするのか?」と迫る、利兵衛の声が聞こえてくるようだ。
こうまで言われては、本当は敵討ちなんか馬鹿馬鹿しくってやっていられない!と思っている大石だって、やらずには済むまいよ。
9名の作家のうち、読んだことがあるのはせいぜい山本周五郎。
あとは初めて読む作家ばかりなので、ちょっと楽しみ。
いや。だいぶ楽しみ。
<商人力>
って言葉は、ちょっと粋で、どきどきする。
祇園祭りだって、町衆の心意気を見せよう!というお祭で決して官の押し付けではない。
時代祭りに到っては、近所のおっちゃんたちが裃つけて、仮装して、かしこまって都大路を練り歩いている。
だから、隣でおばちゃんが、「○○さ〜ん!がんばりや〜!」と掛け声をかけたりする。
すると、裃つけちゃおっちゃんが、刀をさして槍をもっての武将の格好で馬に乗ったおっちゃんが、ちょっと照れながら手を振り返す。
まるで、町内運動会みたいだ。
でも。
そこいらが、ちょっといい。
格好いい、と思ってしまう。
ISBN:4087461106 文庫 細谷 正充 集英社 ¥680
久々にきちんと時代小説を(文庫本とはいえ)買ったような気がする……。
最初は、赤穂浪士をかげながら支えた(武器の調達・資金の調達など)大坂の豪商・天野屋利兵衛の話。
迷う大石に、商人の身でありながら武士の意地を試そうとする利兵衛の、まさしく真剣勝負である。
「さぁ、どうする?仇を討つのか?どうするのか?」と迫る、利兵衛の声が聞こえてくるようだ。
こうまで言われては、本当は敵討ちなんか馬鹿馬鹿しくってやっていられない!と思っている大石だって、やらずには済むまいよ。
9名の作家のうち、読んだことがあるのはせいぜい山本周五郎。
あとは初めて読む作家ばかりなので、ちょっと楽しみ。
いや。だいぶ楽しみ。
<商人力>
って言葉は、ちょっと粋で、どきどきする。
祇園祭りだって、町衆の心意気を見せよう!というお祭で決して官の押し付けではない。
時代祭りに到っては、近所のおっちゃんたちが裃つけて、仮装して、かしこまって都大路を練り歩いている。
だから、隣でおばちゃんが、「○○さ〜ん!がんばりや〜!」と掛け声をかけたりする。
すると、裃つけちゃおっちゃんが、刀をさして槍をもっての武将の格好で馬に乗ったおっちゃんが、ちょっと照れながら手を振り返す。
まるで、町内運動会みたいだ。
でも。
そこいらが、ちょっといい。
格好いい、と思ってしまう。
ISBN:4087461106 文庫 細谷 正充 集英社 ¥680
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