スター・レッド

2006年11月26日 読書
ラバーバが渋くて格好よいですな、フム。

…こういうお話だったのね、と今頃気がつく私だった。
夢中で読んだのになー。
あまり分かってなかった、ということですね。

地球や銀河や、ご近所さんではなく、遠くて賢い知的生物が、かってに太陽系第4惑星をどうにかしようと手を出してくる。
それに対抗するはずの地球は、過去に流刑星として利用し廃棄した、"生物のいない星"(であるはず)の火星に、流刑囚の子孫である火星人が生息していることにあたふたしている始末。

火星人は、空気も水もないその地で、自らの体を替え、超能力を身につけることで生き延びていた。(つまり、世代を経るほどに超能力は強くなるのだ)
その超能力が…地球人類にとっては驚異なのである。
ついでにいうなら、遠い星の、あんまり関係なさそうな彼らにも驚異なのである。

まったくおせっかいな話、彼らは火星を破壊し、火星人の力を封じ込めようとするが…。

傲慢は罪であると、誰か教えてあげるべきか。

火星人で一番世代を重ねた(=超能力が強い)セイは、自分の故郷(火星)と同胞(火星人)を求め、やがて彼らに追われ、宇宙の彼方まで放浪する。
自分のアイデンティティを求める彼女の旅はどこまで続くのか?

…ラストのもっていきかたは、当時かなり奇抜であったはず。
ぶっ飛びましたよ…(笑)

でも、ラバーバは好き。
だから、いいかな、と…(笑)

ISBN:4091910122 文庫 萩尾 望都 小学館 ¥840

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