11人いる!

2006年11月26日 読書
いや〜なつかし〜な〜。

昔は数冊で読んだものだが、いまではこの小さな文庫で続編「東の地平・西の永遠」、そして4コマ漫画のようなお遊びが入っているのだ。

結構結構。

昔の本は始末をしたのかも知れぬ。
理由はどうあれ見当たらぬのだから仕方がない。
買うしかない。
なにせ、ぼろぼろになるまで友人達で読み回しをしたのが私たちの時代。
大抵の本は、綴じの部分が外れてぼろぼろになったものだ。

SFというものの正体(らしきもの)を知ったのは、多分、萩尾望都氏のこのあたりの作品か。或いは竹宮恵子氏の作品だったと思う。
そういう意味では、ワタクシ的にも歴史的作品であるのだね。

密閉された宇宙船のなかで、異質分子が混じっていることを承知しながら生活をする。
それが試験ならば、仕方がない。
なんと大人な対応だろう!(笑)

ハッピーエンドで終わる標題作もいいけれど、哀しい別れが待ち受ける「東の…」も印象的に心に残った作品だった。

銀河連邦のスパイには火種(扮装を起こす)と火消し(扮装を収める)がある、と読んで、科白はたったそれだけだったけれど、「大人の世界」を感じたものだ。

宇宙規模でも「どっちがより田舎か!?」と言い争うのがなんとも…笑えます。

ISBN:4091910114 文庫 萩尾 望都 小学館 ¥590

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