冬のオペラ

2006年11月25日 読書
寒々しい…と思ったら、ラストは本当にさむかった。
冬の京都で…金閣寺の池なんて氷張ってますよ。
そこをおしどりは自力で氷をぶち割って道を作り、そうして餌を得るのです。
(私は見た!)

ちーっとも金儲けが出来ない探偵・巫(かんなぎ)に、おせっかいな程心を砕き(だって彼女探しまでしてるよ、この娘)それが無残にも…嗚呼…。

御手洗さんだって、もうちょいマシな生活というか探偵業を細々ながらやっていたのにね。

うら寂しい、というのか、哀しい寒い風の吹きすぎてゆくような結末の一冊でした。

う〜さぶっ!
冬の京都はほんまに寒い。
ようこそ、おこしやす(笑)

ちなみに、何度も出てくる<韋駄天>という神さまですが。
禅宗のお寺に行ったら、厨房の近くにその絵が描かれている。
その謎は…?(笑)

出来たご飯を、なるべく早く、ちょっとでも冷めないうちに、少しでも早く、お坊さんの口に供するようにとの心遣いでございます。
いや、本当ですって。

ISBN:4122035929 文庫 北村 薫 中央公論新社 ¥620

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