まず最初に「いえもり」を「やもり」と読みました。
なんの抵抗もなく…ごめんね。
でも、読んでいくうちにそう間違ってもいなかったのだなぁと一安心。
学生時代に早世した友人の家を預かることとなった主人公の職業が売れない作家でる。
おっとその前に、彼らの時代が今から100年前であることを断っておかねばならない。
時間が逆行す、その舞台は、と言えば。
たぶん京都の東南のはずれか、滋賀県との県境、或いは滋賀県にはいっているか?
そのあたりである。
疏水に、猿。
それがはっきりと示しているのだから仕方がない。
学校学校と言われるのも、多分京大のことであろうから。
その時代で、その場所で、妖かしに気に入られ「いろんなものを見てしまい触れてしまい関わってしまう」主人公は、結構忙しい。
でも、京都は結構田舎だ。
そういう経験譚が珍しいわけではない。
私の大学の恩師は、丑の刻参りに遭遇したし、勤める会社の先々代あたりは、狸に化かされて道を失った(ぐるぐるお寺の白塀のまわりを回っていた)という小僧さんの話など、ごく普通の会話に出ていた。
朝ごはんを食べていて、ふと視線に気が付けば、台所の窓越しに(たぶん、比叡山の)猿が物欲しそうにじと眺めている…なんてのはただ今現在の話でもある。
だから、べつに珍しくは…ない?(笑)
いろんな怨念と、それを封じ込めるたくさんの行事と封印とが渦巻いている場所なのだから、少々摩訶不思議なことが起こってもそれはそう、と受け入れるしかないでしょう。
掛け軸の中と外を行ったり来たりする鷺。
そしてときたまどしーん!と舟をぶつけてくるドジな友人が微笑ましいですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに。
宇治市が創設した「紫式部大賞」の受賞作ってこれのことだろうか?
プロ・アマ関係無しでの募集だった…ああ確かに、そうだった。
でも、こんなのが出てきたらそーしよーもない。
だから、ちょっぴり、ずるい、と思わないでもない。
勝てないでしょ?
ISBN:4101253374 文庫 梨木 香歩 新潮社 ¥380
なんの抵抗もなく…ごめんね。
でも、読んでいくうちにそう間違ってもいなかったのだなぁと一安心。
学生時代に早世した友人の家を預かることとなった主人公の職業が売れない作家でる。
おっとその前に、彼らの時代が今から100年前であることを断っておかねばならない。
時間が逆行す、その舞台は、と言えば。
たぶん京都の東南のはずれか、滋賀県との県境、或いは滋賀県にはいっているか?
そのあたりである。
疏水に、猿。
それがはっきりと示しているのだから仕方がない。
学校学校と言われるのも、多分京大のことであろうから。
その時代で、その場所で、妖かしに気に入られ「いろんなものを見てしまい触れてしまい関わってしまう」主人公は、結構忙しい。
でも、京都は結構田舎だ。
そういう経験譚が珍しいわけではない。
私の大学の恩師は、丑の刻参りに遭遇したし、勤める会社の先々代あたりは、狸に化かされて道を失った(ぐるぐるお寺の白塀のまわりを回っていた)という小僧さんの話など、ごく普通の会話に出ていた。
朝ごはんを食べていて、ふと視線に気が付けば、台所の窓越しに(たぶん、比叡山の)猿が物欲しそうにじと眺めている…なんてのはただ今現在の話でもある。
だから、べつに珍しくは…ない?(笑)
いろんな怨念と、それを封じ込めるたくさんの行事と封印とが渦巻いている場所なのだから、少々摩訶不思議なことが起こってもそれはそう、と受け入れるしかないでしょう。
掛け軸の中と外を行ったり来たりする鷺。
そしてときたまどしーん!と舟をぶつけてくるドジな友人が微笑ましいですね。
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ちなみに。
宇治市が創設した「紫式部大賞」の受賞作ってこれのことだろうか?
プロ・アマ関係無しでの募集だった…ああ確かに、そうだった。
でも、こんなのが出てきたらそーしよーもない。
だから、ちょっぴり、ずるい、と思わないでもない。
勝てないでしょ?
ISBN:4101253374 文庫 梨木 香歩 新潮社 ¥380
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