今、世界で一番、世紀末アングラが盛り上がっているのはアムステルダム(オランダの首都)や!
と聞いていそいそと、遠路はるばるアムステルダムに来たのはいいけれど。

そこで待っていたのは、ご飯を貰うたびに踊りまくる犬(パトラッシュと命名)(笑)と、妖しげな風体のくせに中身はしごくまともな常識人ばかり。

路上で墨をすり、筆で似顔絵を書きまくる著者をアムステルダムの人は温かく迎えてくれた。

一種の旅行記と言うかエッセイというものだ。
が、ここまでお気楽でのほほんとしたんは初めてだ。
人間、どこでも生きてゆける!という変な自信も持たせてくれるだろう。

肩肘張らず鼻歌でも歌いながら読んでゆける希少な本。
クイーンズ・ディ(女王様の誕生日)の大騒ぎと人ごみの描写は面白かった。

「八坂神社の初詣×30」…っていうのが、関西人らしくてヨイ♪(よそさんにはわからへんやろー、と突っ込みを入れたくなる)(笑)

…で、結局、アムステルダムで一番アングラやってたのは、自分だった、というオチでした。
はっはっは。
何でもオチをつけたがる、そこはそれ、関西人だから。

ISBN:4062069636 単行本 いしい しんじ 講談社 ¥1,020

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