燕雀庵夜咄

2006年11月18日 読書
大正風幻想浪漫集と銘打たれた一冊。
作者は和風妖怪(?)漫画が得意らしく、この本でもわが子の行く末が心配で成仏できない幽霊とか、亡霊のようなもの(人間の執着とか妄想によるものだけど)を描くのが非常に上手い。

そして、20年と少し前の、同人誌掲載の作品などはお姉さんで早世した漫画家・花伊悠紀子を彷彿とさせるタッチが見られて懐かしい気分だった。
初期の作品の構成は、お姉さんに似ているかも。
人間の業や執着、哀しい性を見事に描くのである。

純洋館に住む、和服のマダァム…なんて設定も、大正風で素敵だね。
たとえ出てくるのが皆、亡霊でもね。

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友人からの0頂き物でです。
たっくさんの本を貰ってしまいました…。

有難う、Uさま♪


ISBN:4257901071 単行本 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥816

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