おせい&カモカの昭和愛惜
2006年11月16日 読書
言うまでもない。
現在NHKで放送中の朝ドラ。
その主役である作家・田辺聖子氏の今までの作品から、テーマごとに抜粋した文章をまとめたもの、である。
つまり美味しいとこだけつまみ食い…というわけで(笑)
ホッホッホ…。
大阪弁で、やんわりと、(そう、大阪弁は汚くも怖くもないのよ。よそさん。そこんとこ、お間違えなく!)やんわりと、話すように書いている。
そうなんやー。
田辺さんってこういう書き方する人ねんやなー。
と、思いながら読んでます。
厳しい言葉はないけれどね、ときどきドキリとすること、グサっと心に刺さること、ありますねー。
…とまぁ、いろいろ。
そうか…神サンは"寝首をかく大家"か。
なるほど。
納得できてしまうところがなんとも。
裏切られ、裏切られ…でも人間は神を信じて頼るのね?
活断層の上でのうのうと(?)暮らす、いや、暮らせる日本人。
なんだか誉められてるみたいー(な、わけないでしょうが)
端的(短いが、ずばりそのもの!)で、面白い。
お口直し
ISBN:4166605380 新書 田辺 聖子 文藝春秋 ¥788
現在NHKで放送中の朝ドラ。
その主役である作家・田辺聖子氏の今までの作品から、テーマごとに抜粋した文章をまとめたもの、である。
つまり美味しいとこだけつまみ食い…というわけで(笑)
ホッホッホ…。
大阪弁で、やんわりと、(そう、大阪弁は汚くも怖くもないのよ。よそさん。そこんとこ、お間違えなく!)やんわりと、話すように書いている。
そうなんやー。
田辺さんってこういう書き方する人ねんやなー。
と、思いながら読んでます。
厳しい言葉はないけれどね、ときどきドキリとすること、グサっと心に刺さること、ありますねー。
人の一生は<神サン>からの借りものなので<神サン>に、<そない不足が多いのやったら、即、返してもらおか>といわれても仕方なし、人は不承不承に<神サン>の仕打ちを甘受しなければいけない。人生は順風満帆というときほど、人はあやうい。<神サン>は寝首をかく大家。(大爆笑:翠雲注)、だということを忘れてはいけない。かつ、自分の方針や見識、実力が成功をもたらしたとうぬぼれてはいけない。『人生は、だましだまし』
学者の先生がおっしゃるところによりますと、活断層の上にものを建てたら、それはもうどんなに堅固に建ててもだめだそうです。これはえらいことだと思いました。それじゃ、永久に、日本では安心できるところに住めないじゃないかと、どこに住んでも火宅ではないかと怖くなります。でも活断層の上であっても、また生き直せるというふうな発想を私達は育てなければいけない。…(略)…それは自分だけが助かろうというのではなく、みんなで手をさしのべあって生きてゆく、という思想です。(勝ち組負け組と分ける現代と正反対!:翠雲注)
…(略)…震災では反対に外から肉親、友人を案じて、水と食料を背負った人が、続々と阪神間や神戸をさしてやってきました。寸断された道路を歩きつづけ、瓦礫をふみこえて焦土に入ってきました、知人や身内のいない人も「おにぎりあります」と背中に書いて歩きました。それを思えば人間の原型はここにあると思います。活断層の上でも生きられる。理由です。『ナンギやけれど…』
…とまぁ、いろいろ。
そうか…神サンは"寝首をかく大家"か。
なるほど。
納得できてしまうところがなんとも。
裏切られ、裏切られ…でも人間は神を信じて頼るのね?
活断層の上でのうのうと(?)暮らす、いや、暮らせる日本人。
なんだか誉められてるみたいー(な、わけないでしょうが)
端的(短いが、ずばりそのもの!)で、面白い。
お口直し
イイ人間、というのでないと、医者はつとまらない。『ラーメン煮えたもご存じない』
人生には結構、<生きていて良かった>という日が、星屑のようにばらまかれているものだ。『田辺写真館が見た"昭和"』
若い人よ、多く深く本をお読み下さい。(略)あとで読もうと思っても果せぬことが多い。人間の読書の手持ち時間は、意外に少ないのである。『楽老抄 ゆめのしずく』
ISBN:4166605380 新書 田辺 聖子 文藝春秋 ¥788
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