辺境警備 1 (1)

2006年11月11日 読書
とりあえず、なにも考えずに読みたいなーと目隠しで(てきとーに)手探りしたらヒットした。
私の書庫は魔窟かい……。

このストーリーは、ファンタジーで始まった。
いや、この作者はファンタジーがメインなんだけどね。
教訓的・社会的・指導的な内容も含むから、人気が出てきて話が長くなると、ちょっとくどくなるんだよなー。

この作品は、最初は辺境に飛ばされた(左遷された)女ったらしのサウルおじさんがやはり現地に赴任していた訳ありの神官・ジュニアスや、きゃわきゃわと走り回る(私の贔屓の)兵隊さんたちと、辺境ゆえに起こる摩訶不思議な出来事や人間の業とか、そういうものに関わりあってゆく"ファンタジー"であったはずなのに…。

いつのまにやら、政治の話や権力がらみの話になってきてどーしよーもない凄惨さとかとてつもない人間の強欲が起こした禍とか、そっちの話に走ってしまった。

この一巻なんか、銀を食べる妖精馬とか、パンとはじめるように花開く銀青草の花とか、まるで絵本のように話が進むのになー。まあ、酒豪だとか女ったらしだとか、そのあたりは流石に絵本に相応しいのかどうかと疑うけど…。

加減が、難しいね。

この作者のストーリーでは「グラン・ローヴァ」がちょうどいいところで話が終わったかなァと思う次第である。



ISBN:4091720714 新書 紫堂 恭子 小学館 ¥504

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