裁判長!ここは懲役4年でどうすか
2006年11月2日 読書
フリーのライターである著者が、裁判の傍聴(無料)を経験し、さまざまな事件を通して、被告・被害者・夫々の肉親…から"人間"を"感じて"ゆく、ルポ…のようなもの。
勿論、被害者や被告だけではなく、検察や裁判官や弁護士に対するツッコミは激しく、それらに対する主観的な考察や感想も遠慮なく描かれているのだが、犯罪そのものに対し、または被告に対し、のめり込みすぎた激しすぎるとこちらが感じるような態度は見られない。
言葉悪く罵っていても、その実内心は冷めている。
冷めて公判をみつめている、という感じだ。
だから…う〜ん。
裁判の実例集というか、こういう人たちがこんなふうにやってます。
という実例を幾つも続けて読むうちに、正直言って飽きたのは確か。
私個人の感想としては、表題負けしているのではないかと……失礼だけど。
面白いのは、検察と弁護士の戦い。
これはすごい。
陰険な検察のつっこみに、ひたすら時間稼ぎの弁護側。
そしてもうひとつ。
刑が確定した後の、被害者や被告、そしてその家族の姿。
退廷してくるその姿が、裁判の最中にみていた態度、そこからイメージしていたものと全然違ったりする。
「あ、こいつは、またやるな」
とそこでピンときたりするそうだ。
母親が娘の犯罪を号泣していた公判の後、執行猶予がついた娘は母親の顔を見もせず、さっさと一人ででていった、とかね。
人間の裏をまざまざと見せ付けられるらしい。
裏、すなわち、深みでもある。
傍聴のプロ(笑)がいる、というのも驚いたけど、退職してやることのない人間ならまだしも分かるが、ばりばり現役の仕事人がせっせと傍聴に足を運べるというのがすごいな、と思った。
それぐらい、嵌まるらしい。
……けど。
ひとこと。
ほんま、ひまやな〜と(笑)
言いたい。
ISBN:4167679965 文庫 北尾 トロ 文藝春秋 ¥660
勿論、被害者や被告だけではなく、検察や裁判官や弁護士に対するツッコミは激しく、それらに対する主観的な考察や感想も遠慮なく描かれているのだが、犯罪そのものに対し、または被告に対し、のめり込みすぎた激しすぎるとこちらが感じるような態度は見られない。
言葉悪く罵っていても、その実内心は冷めている。
冷めて公判をみつめている、という感じだ。
だから…う〜ん。
裁判の実例集というか、こういう人たちがこんなふうにやってます。
という実例を幾つも続けて読むうちに、正直言って飽きたのは確か。
私個人の感想としては、表題負けしているのではないかと……失礼だけど。
面白いのは、検察と弁護士の戦い。
これはすごい。
陰険な検察のつっこみに、ひたすら時間稼ぎの弁護側。
そしてもうひとつ。
刑が確定した後の、被害者や被告、そしてその家族の姿。
退廷してくるその姿が、裁判の最中にみていた態度、そこからイメージしていたものと全然違ったりする。
「あ、こいつは、またやるな」
とそこでピンときたりするそうだ。
母親が娘の犯罪を号泣していた公判の後、執行猶予がついた娘は母親の顔を見もせず、さっさと一人ででていった、とかね。
人間の裏をまざまざと見せ付けられるらしい。
裏、すなわち、深みでもある。
傍聴のプロ(笑)がいる、というのも驚いたけど、退職してやることのない人間ならまだしも分かるが、ばりばり現役の仕事人がせっせと傍聴に足を運べるというのがすごいな、と思った。
それぐらい、嵌まるらしい。
……けど。
ひとこと。
ほんま、ひまやな〜と(笑)
言いたい。
ISBN:4167679965 文庫 北尾 トロ 文藝春秋 ¥660
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