芋たこなんきん―連続テレビ小説
2006年10月19日 読書
只今療養生活なので、こんなドラマものんびり家で見ていられると言う…贅沢な生活をしている。
この作品は正直とっても面白い。
舞台が大阪で、馴染みやすいということもあるだろうけれど、それ以前に、明るい!楽しい!笑いをくれる!という大事な要素が揃っている。
前回のNHKドラマは戦争を挟んで(戦争を中心に)愛知県岡崎のお味噌を絡めて(?)のドラマだった。
戦争へのスタンスは評価する。
だけど、何が悪いって、最終的に救いがないのが朝ドラとしては辛い。
なにもかも、完全に燃え尽きなかったけど(音楽・味噌稼業・母として)それでも一所懸命生きた。
それは分かる。心に痛いけど、分かるよ。
でも、なにも報われていないように"見える"。
この人の人生は…これでよかったのか?って思わせられる。
一所懸命で本人は納得しているからいい、とはすっぱり思い切れない何かしこりが残っちゃったのだからしかたがない。
人生いいことばかりはない。
ハッピーエンドでは終わらない。
そんなことは分かっている。
イヤと言うほど分かっている。
今の日本の社会で必死で生きている人は皆、そんなことは分かっている。
だけどねー。その"嫌な思い"の背中を、もう一押しするようなラストだったなァと思ってしまった。
その点、今度の「芋たこなんきん」はとっても明るくて、面白くて、前向きなれる。
このドラマも戦争を挟むわけだが、それで必ずしもどーんと不幸のどん底に落とされるわけではない。
本書は実は、母の本棚からの借用。
母親も面白がって、こういうものを買ってきているのだ。
人物相関図、は役に立つ。
人間関係が…すごいから。なにしろ時代が時代だから、家族が多い。
どっちも大家族だ。
賑やかそう…だけど、あっというまに風邪が流行りそうでもある。(流行りました、というエピソードが本日放送された。薬嫌いの内科医である父が、家族中に風邪を撒き散らしたと言う話。)
昭和30〜40年代(花岡町子が徳永健次郎に出会った頃)の背景。
或いは昭和の初めごろ〜戦争(花岡町子の幼少〜青春時代)の背景。
とってもノスタルジックで美しい。
そして、なにより驚いたのは、私がかすかに覚えている昭和の風景(昭和40〜50年)とたいしてかわっとらん!ということ。
高度成長期でどんどん建物が建って、生活が変わっていって…と思っていたのだが、ハード面でさほど変わりはなかったのだろうか?と思ったんだけど、なんだ、単に私の生活範囲が田舎だったと言うことだと気がついた。
京都市内の北の端っこの方。
左京区の山辺に接した田舎の町。
そこが私のふるさとである。
三輪車(車である)。
田圃に牛。
あぜ道の通学路には野ツボ(肥溜めのこと)が口を開けている。
小川にめだかとヤゴ。
家の前には向日葵。
(今はすっかり高級住宅地になってしまったが)
懐かしく、また色あせない風景である。
あ。
「芋」 「たこ」 「なんきん」
は、女性の好むもの、として言われていた。
そのことは、私も知っている。
でも、もしかして、大阪(関西)特定かな?とか思ったりも。
「たこ」以外は私もその通り。(だけど私は嫌いで食べられないものの方が少ないけど)(おまけに、たこはダメでも、たこ焼きは食べるけど)
ちなみに、女性が好むものとして、
「巨人」「大鵬」「玉子焼き」
というフレーズがあったのも知っているが、
私が当てはまるのは「玉子焼き」だけだ。
「大鵬」は知らない。
「巨人」〜?は論外。
というか、これは、関西以外どこか一部地域の限定じゃないかぁ?とこの単語の出現の途端、疑ってしまうなぁ(笑)
ところで、この物語の主人公である作家・田辺聖子氏。
この人の作品は実は未読である。
学生の時ちょっとかじりかけて「読めない」と放り投げてしまったのだった。
難しかったんだと思う。たぶん。
谷崎潤一郎の訳した「源氏物語」を、さらに口語訳したのはこの人ではなかったかな?
なのに、それにも「訳をつけてくれ〜」と思ったような記憶が…それでリタイアしたような記憶が……だから難しいと思ったような記憶が………
…ありますねぇ(笑)
いまだったら、平成語訳、とか、必要になるかな?
ISBN:4149235473 ムック 長川 千佳子 日本放送出版協会 ¥1,050
この作品は正直とっても面白い。
舞台が大阪で、馴染みやすいということもあるだろうけれど、それ以前に、明るい!楽しい!笑いをくれる!という大事な要素が揃っている。
前回のNHKドラマは戦争を挟んで(戦争を中心に)愛知県岡崎のお味噌を絡めて(?)のドラマだった。
戦争へのスタンスは評価する。
だけど、何が悪いって、最終的に救いがないのが朝ドラとしては辛い。
なにもかも、完全に燃え尽きなかったけど(音楽・味噌稼業・母として)それでも一所懸命生きた。
それは分かる。心に痛いけど、分かるよ。
でも、なにも報われていないように"見える"。
この人の人生は…これでよかったのか?って思わせられる。
一所懸命で本人は納得しているからいい、とはすっぱり思い切れない何かしこりが残っちゃったのだからしかたがない。
人生いいことばかりはない。
ハッピーエンドでは終わらない。
そんなことは分かっている。
イヤと言うほど分かっている。
今の日本の社会で必死で生きている人は皆、そんなことは分かっている。
だけどねー。その"嫌な思い"の背中を、もう一押しするようなラストだったなァと思ってしまった。
その点、今度の「芋たこなんきん」はとっても明るくて、面白くて、前向きなれる。
このドラマも戦争を挟むわけだが、それで必ずしもどーんと不幸のどん底に落とされるわけではない。
本書は実は、母の本棚からの借用。
母親も面白がって、こういうものを買ってきているのだ。
人物相関図、は役に立つ。
人間関係が…すごいから。なにしろ時代が時代だから、家族が多い。
どっちも大家族だ。
賑やかそう…だけど、あっというまに風邪が流行りそうでもある。(流行りました、というエピソードが本日放送された。薬嫌いの内科医である父が、家族中に風邪を撒き散らしたと言う話。)
昭和30〜40年代(花岡町子が徳永健次郎に出会った頃)の背景。
或いは昭和の初めごろ〜戦争(花岡町子の幼少〜青春時代)の背景。
とってもノスタルジックで美しい。
そして、なにより驚いたのは、私がかすかに覚えている昭和の風景(昭和40〜50年)とたいしてかわっとらん!ということ。
高度成長期でどんどん建物が建って、生活が変わっていって…と思っていたのだが、ハード面でさほど変わりはなかったのだろうか?と思ったんだけど、なんだ、単に私の生活範囲が田舎だったと言うことだと気がついた。
京都市内の北の端っこの方。
左京区の山辺に接した田舎の町。
そこが私のふるさとである。
三輪車(車である)。
田圃に牛。
あぜ道の通学路には野ツボ(肥溜めのこと)が口を開けている。
小川にめだかとヤゴ。
家の前には向日葵。
(今はすっかり高級住宅地になってしまったが)
懐かしく、また色あせない風景である。
あ。
「芋」 「たこ」 「なんきん」
は、女性の好むもの、として言われていた。
そのことは、私も知っている。
でも、もしかして、大阪(関西)特定かな?とか思ったりも。
「たこ」以外は私もその通り。(だけど私は嫌いで食べられないものの方が少ないけど)(おまけに、たこはダメでも、たこ焼きは食べるけど)
ちなみに、女性が好むものとして、
「巨人」「大鵬」「玉子焼き」
というフレーズがあったのも知っているが、
私が当てはまるのは「玉子焼き」だけだ。
「大鵬」は知らない。
「巨人」〜?は論外。
というか、これは、関西以外どこか一部地域の限定じゃないかぁ?とこの単語の出現の途端、疑ってしまうなぁ(笑)
ところで、この物語の主人公である作家・田辺聖子氏。
この人の作品は実は未読である。
学生の時ちょっとかじりかけて「読めない」と放り投げてしまったのだった。
難しかったんだと思う。たぶん。
谷崎潤一郎の訳した「源氏物語」を、さらに口語訳したのはこの人ではなかったかな?
なのに、それにも「訳をつけてくれ〜」と思ったような記憶が…それでリタイアしたような記憶が……だから難しいと思ったような記憶が………
…ありますねぇ(笑)
いまだったら、平成語訳、とか、必要になるかな?
ISBN:4149235473 ムック 長川 千佳子 日本放送出版協会 ¥1,050
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