日本の戦国時代。
天下取り(日本制覇)を目論む武士・醍醐影光(こんな字だっけ?)は、まもなく生まれる自分の第一子と引き換えに、地獄堂の魔神と契約を交わした。
「わしに天下をくれるなら、代わりに、子供の身体の好きなところをもってゆけ」
魔神の数は48体。
子供は目や耳や腕や足といった、その身体の48箇所をなくした状態で生まれてきた。
勿論、醍醐影光はそんな子供を自分の子として育てる気などさらさらなかった。
速攻川に流されたその子供を、一人の医者が助け上げる。
医者はその子に百鬼丸と名づけ、仮の身体を作ってやり、自由自在に扱えるように訓練する。
だが、生まれる前から魔神との契約で身体の48箇所をも失った百鬼丸には、妖魔とのかかわりを絶つことのできない運命が待っていた。
育ての親に害が及ぶのを避けるため、また実の親(醍醐影光)の欲望の為になくした身体を取り戻すため、百鬼丸は旅に出る。
彼に惹かれて集まってくる妖魔を倒し、彼の身体を盗み取った妖魔を倒し、自分の身体をひとつづつ、取り戻してゆく。
その過程と途中で知り合ったこそどろ・どろろとの交流を描いた、なんとも不思議な雰囲気の流れる、魅惑的な作品である。
いまのように、ただ生理的嫌悪感をもたらす描写ではなく、なんともおどろおどろしい人間の精神的な深遠に衝撃を与えるような、でもこんな社会はおかしいよ、とちょっと教育指導的な(?)においも一瞬思わせるような、不思議な魅力をもった作品なんである。
最初は"日本昔話"のように始まって、途中から妖怪・オバケがぞっくぞくの、怪談になっていく、その変貌・過程がたまりませんわ♪
むか〜し、(覚えていないけど)白黒アニメでテレビ放送があったようだ。
アニメはとにかく、原作だけでも、私も含めてファンは多い。
でも、百鬼丸が48箇所の不具者であることや、どろろが孤児でこそどろであることなど、出てくる科白がムニャムニャ(放送禁止用語の連発)で、公共の電波には乗せられない事情があったため、日の目を見なかった。(テレビアニメの声だけのレコードは販売されていた。勿論、私ももっていたし。←昔はこれだけ。宇宙戦艦ヤマトだって最初はこれだけだったのだ。)
だがしかーし!
先日、市内のマイナーな映画館で広告を見たのである。
そうか…修正して、映画撮ったのかな?
迫力不足じゃいかな?とか思ったけど、見たい。
でも、無理だろうなぁ。
長くは掛からないだろうし、私は療養中で時間が取れない。
ところで、今でも思うけど。
強くて格好よくて、妖魔をばんばんやっつけて活躍するのは、主に百鬼丸のほう。
でも、作品の題名はどろろ。
幼児の、"泥棒"として言い切れずに"どろろ〜"と聞こえたのが、命名のきっかけだと、なにかで聞いた覚えもあるけど…。
やっぱ主役は百鬼丸だろう、百鬼丸にしてほしかったと、今でもしつこく思っている私であった。
第一巻で、百鬼丸16箇所奪取也。
ISBN:4253062571 新書 手塚 治虫 秋田書店 ¥440
天下取り(日本制覇)を目論む武士・醍醐影光(こんな字だっけ?)は、まもなく生まれる自分の第一子と引き換えに、地獄堂の魔神と契約を交わした。
「わしに天下をくれるなら、代わりに、子供の身体の好きなところをもってゆけ」
魔神の数は48体。
子供は目や耳や腕や足といった、その身体の48箇所をなくした状態で生まれてきた。
勿論、醍醐影光はそんな子供を自分の子として育てる気などさらさらなかった。
速攻川に流されたその子供を、一人の医者が助け上げる。
医者はその子に百鬼丸と名づけ、仮の身体を作ってやり、自由自在に扱えるように訓練する。
だが、生まれる前から魔神との契約で身体の48箇所をも失った百鬼丸には、妖魔とのかかわりを絶つことのできない運命が待っていた。
育ての親に害が及ぶのを避けるため、また実の親(醍醐影光)の欲望の為になくした身体を取り戻すため、百鬼丸は旅に出る。
彼に惹かれて集まってくる妖魔を倒し、彼の身体を盗み取った妖魔を倒し、自分の身体をひとつづつ、取り戻してゆく。
その過程と途中で知り合ったこそどろ・どろろとの交流を描いた、なんとも不思議な雰囲気の流れる、魅惑的な作品である。
いまのように、ただ生理的嫌悪感をもたらす描写ではなく、なんともおどろおどろしい人間の精神的な深遠に衝撃を与えるような、でもこんな社会はおかしいよ、とちょっと教育指導的な(?)においも一瞬思わせるような、不思議な魅力をもった作品なんである。
最初は"日本昔話"のように始まって、途中から妖怪・オバケがぞっくぞくの、怪談になっていく、その変貌・過程がたまりませんわ♪
むか〜し、(覚えていないけど)白黒アニメでテレビ放送があったようだ。
アニメはとにかく、原作だけでも、私も含めてファンは多い。
でも、百鬼丸が48箇所の不具者であることや、どろろが孤児でこそどろであることなど、出てくる科白がムニャムニャ(放送禁止用語の連発)で、公共の電波には乗せられない事情があったため、日の目を見なかった。(テレビアニメの声だけのレコードは販売されていた。勿論、私ももっていたし。←昔はこれだけ。宇宙戦艦ヤマトだって最初はこれだけだったのだ。)
だがしかーし!
先日、市内のマイナーな映画館で広告を見たのである。
そうか…修正して、映画撮ったのかな?
迫力不足じゃいかな?とか思ったけど、見たい。
でも、無理だろうなぁ。
長くは掛からないだろうし、私は療養中で時間が取れない。
ところで、今でも思うけど。
強くて格好よくて、妖魔をばんばんやっつけて活躍するのは、主に百鬼丸のほう。
でも、作品の題名はどろろ。
幼児の、"泥棒"として言い切れずに"どろろ〜"と聞こえたのが、命名のきっかけだと、なにかで聞いた覚えもあるけど…。
やっぱ主役は百鬼丸だろう、百鬼丸にしてほしかったと、今でもしつこく思っている私であった。
第一巻で、百鬼丸16箇所奪取也。
ISBN:4253062571 新書 手塚 治虫 秋田書店 ¥440
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