ないと思った昔の単行本のレビューがあって、驚く。
私がもっているのは昭和52年の第12版。
初版は昭和45年で、定価¥320-。
勿論、消費税なんてもんはなし。

横山光輝氏といえば、中国ものの大歴史絵巻で有名だが、日本の忍者物でも秀作を残している。
この赤影は、「伊賀の影丸」の直後の作品で、テレビドラマとのタイアップで描かれたという。

私達の世代(最近このフレーズ多し)(笑)にはテレビドラマが懐かしいだろう。
第1巻はまさしく、「金目教事件」。
場所は滋賀県は琵琶湖畔。
怪しげな宗教で領民を騙し、悪事を企むその団体(?)を、羽柴秀吉がさぐらせる。
その白羽の矢が立てられたのが、伊賀でも甲賀でもなく、飛騨の忍者、"影一族"なのであった。
…というわけで、秀吉のブレイン・竹中半兵衛の命を受けて活躍する、そのメインは仮面の忍者赤影(二枚目)・青影(子供忍者でその盲目の実姉が赤影と恋仲…の雰囲気だった)・白影(凧を使わせれば日本一?青影といいコンビのおじさん忍者)である。

長崎のオランダ人が持ち込んだ3つの鐘(だったと思う。デウスとマリアと…あと何だっけ?パードレ?)を中心に起こった、「デウスの鐘事件」とか、飛騨の影の里が襲われて青影の姉が攫われてしまう事件とか、大きな話が3つぐらいあったと思う。

ウルトラマンの怪獣ばりのでかい蝦蟇だのなんだの…が出てきてあたかも怪獣大戦争。
その怪獣をやっつけたり(いくら忍者でも…人間技じゃないだろうに)、血湧き肉踊る、少年少女の憧れの的・
それがドラマ、「仮面の忍者・赤影」であった。

その原作は…まあそこまで奇天烈ではない(笑)
普通の忍者モノとして、楽しめる3冊本になっている。

あ、ちなみに。
下呂温泉の駅前のお土産店では、「赤影スナック菓子」なるものを売っていた。

味は普通のスナック菓子だった…。

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そうか…飛騨の里だもんな。

しみじみ思ったものである。

ISBN:4253061699 新書 横山 光輝 秋田書店 ¥440

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