新聞でちらちらと読んではいたけれど…
ベルばら世代として、やはり手を出してしまいました。

オスカルもアンドレもフェルゼンも…美しいキャラクターが3頭身となってご活躍。
4コマ漫画なので、すべてギャグ落ちが用意されてます。

作者…が自分の作品をここまで自分でパロっていいのか、と思いながらの大爆笑。

解説は編集者によるもので、フランス革命当時の社会背景や、作者の執筆当時の事情などを簡単に綴ってあってそれもまたベルばら世代には嬉しいおまけ♪

しかし社会現象すら巻き起こしたベルばら。
執筆しだした当時、作者はまだ25歳だったとは…!

栴檀は双葉から…かな?(幼い、とはいえないまでも)

当時、まわし読みした単行本は最後にはページもほつれてぼろぼろになったっけ。
それでとうとう捨てて、でも新しく買いなおす財力はなかったけど、友達を恨む気持ちはなかった。
それにほとんど暗記するぐらい読んでいたから(笑)別にいいかと…。
その代わりにと友人が横溝正史の文庫本を数十冊、貸してくれたからかもしれないけど。(横溝本は受験勉強のいい息抜きになったものだ)
友人の一人はこれ(ベルばら)がきっかけで宝塚に転び、少ないお小遣いを散財した。(わが従姉妹もしかり)
当時はDVDもビデオもないので(想像できますか?)芝居の音声のみの入ったレコードを、ひたすら聴くのである。
レコードは傷が付いたり磨耗するのでそれもしょっちゅうはダメ。
カセットテープも録音機器本体もまだまだ高価だったから、録音して…というわけにも行かず、よほどの時、滅多にこない友人が来たときなどの”特別な時”に披露するのである。
そうして音のみを聞きながら、あとは自分の創造力でベルばらの世界に浸るのだ。
…浸れるんだよ、これが。
それが普通だったから。
だから、現代の若者の想像力不足を、嘆く人が存在するのが分かるでしょ?

人気漫画となったベルばら。
作品は週刊誌に掲載されていたから、作者は大変だったろう。
長い掲載の間には、病気もするだろう。
なのに、
「描いてから、入院しなおしてください」
(つまりすでに入院していたわけだ)
などと非人間的な科白が担当者から発せられたこともあったそうだ。

ISBN:4023303763 単行本 池田 理代子 朝日新聞社 ¥945

コメント

ひとそれぞれ
みみ
2006年10月16日17:39

初めまして。
面白いですよね。

翠雲
翠雲
2006年10月16日20:17

はじめまして、みみさま。

はい。
とっても面白いですよ。
流石だと、思います。

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