毎度毎度のレンタル本也♪
ありがとうございます。
おお!
文庫本よりず〜っと美しい(怪しい)表紙絵ではありませんか!
…と妙なところに感動しつつ、ゆっくりと噛み締めるように読み始める私であった。
頃は19世紀。
世紀の大発見(?)「種の起源」を著したダーウィン先生の旅。
有名なビーグル号は例の諸島・ガラパゴスに到る。
そこには醜いトカゲとかトカゲとかトカゲとか。
気色悪いイグアナとかイグアナとかイグアナとか。
……嬉しくない生物がうようよしていた。
いまではレッドラインのガラパゴス大亀も。(美味しいらしい…)
旅の準備で上陸した一行。
不吉な噂を通りがかりのアメリカ人(捕鯨船員で食糧補給に上陸していた)から聞いた翌日。
夜が明けてみれば、一行のなかの一人が死体となって発見された。
座ったまま、サボテンで首吊り…。
抵抗の跡はなし。
自殺?
他殺?
不吉な噂。
人を殺し、逃亡してこの島をうろついているらしい、スペイン人の銛打ちの仕業なのか?
あんまり海洋冒険小説には詳しくなさそーな作者が描く、でも他の作品はとっても読み応えがあったので期待できる、一作。
さて、このあと、私をわくわくさせてくれるか!?
………………………………………………………
ということで読後感ですが。
けっこー意外。
へぇーっという、意外性があり。
どこやらの原住民(ここではフェゴ・インディアン)を無理やり連れ帰り文明に触れさせた後もとの社会に返す…と言う話だっただろうか。
或いは、そうやって乗船させてつれていた原住民がどこかの島で逃げ出した話だったろうか。
なにかの本で読んだ覚えあり。
学生時代に、ビーグル号の艦長(そう、ビーグル号は英国海軍御用達なのだ)ロバート・フィッツロイの航海記を読んだことがある。
その関連だったのか…いい加減な記憶で確定できないが、なにか不幸な出来事があったことは漠然と覚えている。
そしてそのせいでもなかろうに、フィッツロイ艦長は、後に自殺してしまうのである。
ノイローゼかしらん?
適度な文明があるならしも、腰布一枚で暮らしているようなところから、世界の最新文明を突っ走っている英国社会に連れ出して"文明"を体感させ、またもとの社会に戻すのはかなり酷では在るまいか。
故郷がいい、といっても、それはまたなんというか…個人の考え方にもよるけど、程度もんでもあるしな。
文明と文明の差異。
そこで自然に起こった考え方の隙。
それが動機にもなりアリバイにもなった。
だけど。
不殺生は宗教や文明ではなく、人間としての根本的なものだと思う。
私は。
それは本能の中に生きている。
だって、"生きるため食べる"意外に殺生をしないのが野生動物だから。
それが歪んでいるのは、その人間が野性からより遠くなっているのだと思う。
粗末な(と思える)文明の原住民だから、殺生をする、というのは、ちょっと、違う、と。
殺すから、殺すな、と言う。
盗むから、盗むな、と言う。
……これが、文明でしょ?
どっちにしろ、長い時間を、それこそ何年もを狭い艦に閉じ込められ、厳しい自然と闘いながら病気と闘いながら航海をし続ける船乗りは、迷信深くもなる。
そして、普通は文明的でなくなって野性に戻る方が悪くなると考えるのだが、本当は、本来の野性の本能からは遠くなっておかしくなるのかもしれない。
…とか、考えてみるのである。
マスターアンドコマンダーを思い出しつつ読めて、酔えて(笑)嬉しかったです。
ISBN:4022577584 単行本 柳 広司 朝日新聞社 ¥1,785
ありがとうございます。
おお!
文庫本よりず〜っと美しい(怪しい)表紙絵ではありませんか!
…と妙なところに感動しつつ、ゆっくりと噛み締めるように読み始める私であった。
頃は19世紀。
世紀の大発見(?)「種の起源」を著したダーウィン先生の旅。
有名なビーグル号は例の諸島・ガラパゴスに到る。
そこには醜いトカゲとかトカゲとかトカゲとか。
気色悪いイグアナとかイグアナとかイグアナとか。
……嬉しくない生物がうようよしていた。
いまではレッドラインのガラパゴス大亀も。(美味しいらしい…)
旅の準備で上陸した一行。
不吉な噂を通りがかりのアメリカ人(捕鯨船員で食糧補給に上陸していた)から聞いた翌日。
夜が明けてみれば、一行のなかの一人が死体となって発見された。
座ったまま、サボテンで首吊り…。
抵抗の跡はなし。
自殺?
他殺?
不吉な噂。
人を殺し、逃亡してこの島をうろついているらしい、スペイン人の銛打ちの仕業なのか?
あんまり海洋冒険小説には詳しくなさそーな作者が描く、でも他の作品はとっても読み応えがあったので期待できる、一作。
さて、このあと、私をわくわくさせてくれるか!?
………………………………………………………
ということで読後感ですが。
けっこー意外。
へぇーっという、意外性があり。
どこやらの原住民(ここではフェゴ・インディアン)を無理やり連れ帰り文明に触れさせた後もとの社会に返す…と言う話だっただろうか。
或いは、そうやって乗船させてつれていた原住民がどこかの島で逃げ出した話だったろうか。
なにかの本で読んだ覚えあり。
学生時代に、ビーグル号の艦長(そう、ビーグル号は英国海軍御用達なのだ)ロバート・フィッツロイの航海記を読んだことがある。
その関連だったのか…いい加減な記憶で確定できないが、なにか不幸な出来事があったことは漠然と覚えている。
そしてそのせいでもなかろうに、フィッツロイ艦長は、後に自殺してしまうのである。
ノイローゼかしらん?
適度な文明があるならしも、腰布一枚で暮らしているようなところから、世界の最新文明を突っ走っている英国社会に連れ出して"文明"を体感させ、またもとの社会に戻すのはかなり酷では在るまいか。
故郷がいい、といっても、それはまたなんというか…個人の考え方にもよるけど、程度もんでもあるしな。
文明と文明の差異。
そこで自然に起こった考え方の隙。
それが動機にもなりアリバイにもなった。
だけど。
不殺生は宗教や文明ではなく、人間としての根本的なものだと思う。
私は。
それは本能の中に生きている。
だって、"生きるため食べる"意外に殺生をしないのが野生動物だから。
それが歪んでいるのは、その人間が野性からより遠くなっているのだと思う。
粗末な(と思える)文明の原住民だから、殺生をする、というのは、ちょっと、違う、と。
殺すから、殺すな、と言う。
盗むから、盗むな、と言う。
……これが、文明でしょ?
どっちにしろ、長い時間を、それこそ何年もを狭い艦に閉じ込められ、厳しい自然と闘いながら病気と闘いながら航海をし続ける船乗りは、迷信深くもなる。
そして、普通は文明的でなくなって野性に戻る方が悪くなると考えるのだが、本当は、本来の野性の本能からは遠くなっておかしくなるのかもしれない。
…とか、考えてみるのである。
マスターアンドコマンダーを思い出しつつ読めて、酔えて(笑)嬉しかったです。
ISBN:4022577584 単行本 柳 広司 朝日新聞社 ¥1,785
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