やっと表紙が…。

だいたい器物に宿るナニカノ精は、人間の精気を吸収しないと生きてゆけないものである。
それは、東洋においては常識である。

お隣・中国の昔話を読んでみればいい。
美しい女と恋に堕ちた科挙受験生(=ええとこのボン。科挙の受験勉強は莫大なお金と暇が必要だから)の終末を見よ。
精気を吸い取られ、干からびて死んでいる。
ま、大抵はね。
心でもいいぐらいに愛している、といえばロマンティックかもしれんけど、周りは大迷惑である。

日本の場合はそこまででもない。
途中で気付き高僧に頼んで厄除け(牡丹燈篭)をしてみたり、霊験あらたかな神職の祈祷で祓ってもらったり。

島国の精霊は、そこに生息する生物同様、大人しいのかも知れぬ。
それだけに他所から来たものに、あっという間に蹂躙される。
蒲公英も。
琵琶湖の鮒も。

う〜む。

「虎月楼奇譚」
が面白かった。

かきあげてん、ならぬ帝釈天。
う〜っむ。多聞かぁ。
ジゾウコウタ、だね。
持国天・増長天・広目天・多聞天の。

さすが西域生まれの仏様だけあって、彫りが深くて格好いいなぁ♪

「春待ち月」
の親子愛?(笑)もよかった。
亀…は千年だから、今5百年ぐらい?
お土産の中身は?
べっ甲?
(しょーもないことを…)



ISBN:4257723238 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索