類は友を呼ぶ。

骨董屋さんというのは、いかにも高そうで、足を踏み入れてその辺を引っ掛けて落として割りでもしたら弁償金が…と思ってしまう。
だからなかなか足を踏み入れられるところではない。
おまけに、"目利き"でもないのに入ると、「ふん、素人が」といわれそうな雰囲気がじわ〜っとあったりする。

だから。
露天の骨董屋がお薦め♪
具体的に言えば、天神さんとか弘法さんとか。
そういう縁日があって、京都は便利だ。

目が利けば、本当に値打ちモノをゲットすることもできる。
目が利かなくても、そこそこモノを知っていれば、ネットオークションで出てくるような小物を、遥かに安い価格で入手もできる。

雨柳堂なども、骨董屋という名の通り、とてもとても数寄ものの旦那・隠居以外の一般人には手の届かない品を扱っていそうな感じなんだけど、それを逆手にとって「モノの行きたいところに行かせてやる」交通整理みたいなことをやっている骨董屋さんとして、特徴を出している。
現実にこんなおもしろげな骨董屋があればいいんだけどなぁ。

時々出てくるカラコ(中国の子供の姿)をしたイロイロナモノ(大抵は怪しいモノだが)がとても可愛らしくて好きだ。

この巻では、
「寒月の笛」
      ;お稲荷さんが笛吹きを守護する話

「橋姫」
      ;ご存知、嫉妬の神サマ。橋姫が随分と優しい。男女の(文字通り)橋渡しをすると言う話

「夏の盃」
      ;大好きな話のひとつ。布袋の徳利が毎夜泣く、という話

おススメです。

ISBN:4257721820 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620

コメント

nophoto
睡蓮
2006年10月14日17:08

体調いかがですかぁ〜?
順調に読み進まれたようでなによりです。
唐子、可愛いでしょ〜♪
人間は描き分けがイマイチで、この人誰だったっけ〜?っていうのが多かったけど、怪しいモノノケ達は描き分ける必要が無いというか、どれも可愛いんですよ。
私も唐子がお気に入りです。1巻で出てきた双子の唐子とか、6巻で出てくる超生意気な茶壷の精とか・・(^o^)

翠雲
翠雲
2006年10月14日20:53

お見舞い、ありがとうございます。
今、少しづつ回復してきてます。
(味も分かるようになってきました)
双子のカラコは可愛いですよね♪
あと、布袋さん。
徳利の布袋さんが良かった。
「じいさんが死んだのより、お酒が飲めないのが哀しい」という…(笑)
あと、狐の掛け軸とか…どうしてもケモノ系(?)に心奪われるようです(笑)

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