絶版?品切れ?
とりあえず本屋にはもうないので、別ルート(すなわち古本屋)で入手。(送料込みで、定価の約半額でゲット〜!)
日本航空にお勤めのご主人が、ギリシャのアテネに転勤になった時、悩んだ末に連れて行ったという柴犬についてのエッセイである。
アテネで人気者…だったらしい。
そりゃ珍しかろう。
日本犬は。

詳細補足は後ほど。(ここんとここればっかりやけど)
すんまへん。

………ということで。
ちょっとだけ補足。

こうい動物エッセイものは、その動物との縁が切れた時に書き始めるものである。

だから、勿論、西村犬二(ケンジ)くんはもうこの世にいない。
いなくなってひとしきりたっている。
だけどまだ、関わりあった人の心に水が染み出すように感情を染み出させるものがあるだろう。

なぜなら、文章をおって読むだけの私ですら、目頭に熱いものを感じずには読み通せなかったからだ。
動物は、命の温かさと信じることを教えてくれる。
人を信じる、犬ほどそれに秀でた動物はいないと私は思っている。
どうしてここまで信頼してくれるのだろうと重い、その信頼にこたえる人間にならなくてはならないのだとも思う。
動物はこうして人間を教化もしてくれるのだろう。

思い出すのは、
小学校の頃のハッピー?(おてんばなメスの柴犬)
ひと昔前に飼っていたハッピー?(甘えん坊のオスの柴犬)
数年前に事故死したタケル(我侭なオスの紀州犬)

だれもかれも、懐かしい。
可愛らしい。
いいことしか思い出さないのは、人間と一緒。

紀州犬はともかく、柴犬もまた気が強く自分より大きく強そうな犬に向かってゆく性向があると、著者もまた書いている。
……ハッピーは…どうだったかな?
二匹とも、尻尾を降って「あそんで〜!」というのはあったけど、喧嘩を売りは…嗚呼、オスの?のほうはでかい洋犬に挑んでいったことが一度だけあったっけ。
とはいえ、乱闘までは行かなくて、わんわんと吼えまくるまでだったからどこまで本気だったのやら。
後ろにいる私らをちらちらと見ていたから、いいところを見せたかったのかもしれない。
ただしかし、ウチの犬達は、家族を決して噛まなかった。
甘噛みすらほとんどしなかった。
だから、やはり…しつけ?

犬って、ほんま、面白いよね。

ISBN:416352570X 単行本 西村 六郎 文藝春秋 ¥1,529

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